ボルダリングで上達する人にゲーマーが多かった理由

皆さん、こんにちは。2020年3月13日にこの記事を書いております。

 

ボルダリングジムの経営をしておりまして、ボルダリングで上手くなる人というのをたくさん見てきたわけですけど、意外とゲーマーが上手くなる傾向がありました。

 

すごく上達して、二段とか三段とかすごく高いグレードまで登れるようになった人に、以前にどんなスポーツをやっていたのか聞いてみたことがあるのです。そうすると彼はこう言ったのです。

 

「特に小、中、高校とスポーツとかやっていないです。いつもゲームばかりしていました」

 

そう言っていました。だけど、クライミングは上手いんですよね。不思議に思っていましたら、この事象というのは実は論理的に説明ができるんですね。なぜ、ゲーマーが上手くなるかというとですね、小、中、高校とスポーツをしていないというのは、実は筋力もついていないけども、無駄な筋肉もついていないんですね。

 

無駄な筋肉をつけていないというのが実は結構味噌だと思っていまして、例えばサッカー選手、結構ガチでサッカーやっていたみたいな方は、すごく筋肉がついています。ボルダリングが上手そうに感じますが、実際に登らせてみるとそんなに上手くなかったりします。

 

体を見ると筋肉隆々だけど、身長185cm、85kgみたいな体型だとサッカーで、ディフェンダーとかフォワードでゴール前でぶつかり負けしないけども、ボルダリング向きじゃないんですね。

 

足などに無駄な筋肉がつき過ぎて、オモリになっているわけです。もう完全なオモリなんですよね。一回ついた筋肉っていうのはそんなに簡単に落ちるわけでもないですし、ずっとオモリつけて登っている感じなのです。

 

すると、上半身には結構筋肉がついているけど、下半身にもがっちりオモリがついていて、これが一気になくなるわけじゃないから、実際のところ超絶上手くなるのの妨げになっているような方もちょっとは見てきました。

 

すると前述のゲーマーなんて、無駄にスポーツしていなかったから、オモリが全くついていないんですよ。そして、大人になってボルダリングに急に目覚めて、がっつり登って練習をすると、ボルダリングに必要な部分だけそこそこいい感じに筋力がついてきます。すると下半身とか無駄なところにオモリみたいな筋肉は全くないので、実際、結構有利だと思うんですよね。

 

さすがに、1日20時間とかゲームやっていて、ゲーム廃人みたいになっちゃうとさすがに日常的な運動能力まで下げちゃう可能性もあります。そこまでのゲーム廃人じゃなければ、無駄に他のスポーツで筋肉つけまくった人よりもゲーマーは有利かもしれません。

 

あと、ゲームも攻略するのには頭を使います。ゲームをクリアするのに、あれこれ攻略法を考えて、試行錯誤しますね。これも実際のところボルダリングの課題攻略に似ている部分もあります。

 

ムーヴとかを解決するには試行錯誤が必要です。

 

また、RPGの初期や中盤でやるスライムみたいな雑魚を倒して、レベル上げみたいなことも、実際にボルダリングでも必要です。簡単な課題をひたすら登って、ボルダリングのグレード上げみたいな感じの時期も必要です。

 

外の岩場で、超難しい課題にトライするのは、ゲームでいうボスを倒すみたいな感じかもしれません。全く一緒じゃないけど、意外に同じような手順でゲームと同じようにボルダリングも攻略できる部分がありますね。

 

あと、全く一緒なのは、ゲームを攻略するためにコミットするということと、ボルダリングで自分の限界グレードを上げるためにコミットするのは、ほぼ一緒です。何かにしつこく、しぶとくトライしていく。諦めずに熱中してやっていくのは、同じようなことですからゲームである程度、そういう訓練ができているとボルダリングにも同じテンションで熱中できるから上手くなる可能性もあるのかなと思いました。

 

若干、独断と偏見も多いかと思いますが、ボルダリングもゲームもちょっと似たようなところがありますし、熱中させる部分とかは似ていますね。ボルダリングもゲームも自分のペースで楽しめるとよいですね。