ボルダリングジムの開業方法

私は、2006年に鹿児島県に小規模なボルダリングジムを立ち上げました。南九州で初となる商業用ボルダリングジムでした。

それからクライミングブームに乗り、宮崎、福岡県春日市、鹿児島県霧島市と4店舗のボルダリングジムを立ち上げました。

2回増築で移転があったので、合計6回のボルダリングジムの立ち上げをおこなった経験があります。全くの素人が、何の知識もなく6回のボルダリングジムを立ち上げたのは驚異的だったと思います。

 

残念ながら2018年に4店舗を閉鎖してしまいました。

一時は、クライミング関係のことにはあまり携わりたくない時代もありましたが、15年近くボルダリングジムの経営をしてきた経緯から、一般の方よりもボルダリングジムの新規開設について知識を持っていると思います。

もう私自身はボルダリングジムを建てるつもりはありませんので、ある程度のものをオープンにしてしまったほうが世の中の役に立つのではないかと考えて、ここに公表したいと考えました。

 

新規のボルダリングジムを立ち上げたい若い方の何らかの指標となればと思います。

 

 

 

自己資金を貯める

ボルダリングジム開業者向け 自己資金を貯めるについて語った動画です。基本的に音声中心ですので、聞き流しでどうぞ。

 

 

 

 

ボルダリングジムを開業したいのでしたら、まずは貯金をすることです。自己資金をいくらかは貯めておくことをお薦めします。

 

必要な資金がいくらかかるかは分かりませんが、基本的には開業資金の3分の1を貯金しておくことを私はお薦めしております。

 

必要な開業資金については、以前はエアコン等がなくとも開業できませんでしたが、近頃はエアコンがないとお客さんは来てくれません。また年々、内装もおしゃれになってきており、トイレ、水回りなどもリフォーム工事して開業される方が多いように思います。以前は300~600万円程度で開業できていましたが、この頃は1000万円以上かかるケースもあるようです。

 

開業資金については、地域、広さ、賃貸物件の条件などでかなり変化します。一概には言えないです。

 

貯金の金額ですが、目標としては最低300万円かなと思います。

 

自己資金300万円、銀行や金融公庫から借り入れを600万円やって、900万円で開業みたいな感じでしょうか。南九州ならこれでなんとか開業ができる感じです。都会の方ならもっと自己資金が必要になろうかと思います。

 

それで、貯金の方法ですが、300万円貯めるとして、毎月5万円ずつ貯金します。1年で60万円、5年で300万円という感じでしょうか。今、貯蓄がゼロなら5年かかる感じです。ぶっちゃげ言って5年後にボルダリングジムが建てられるほどボルダリング業界の景気がよいかかなり不安です。正直言って、今、貯蓄がゼロの人は諦めたほうがよいかなと私は思います。ちょっと時間がかかり過ぎます。

 

現在、貯金が100万円~200万円程度あるなら、あと少し貯金して開業できます。1~2年は貯金して、準備してから開業できるのでちょっとはチャンスがあるかもしれません。

 

貯金のやり方としては、あなたがサラリーマンをやっているとして、給与が振り込まれる口座で生活費と貯金するお金が混ざると貯金をするのが難しいです。給与が振り込まれたら速攻で、5万円を貯金用の銀行口座に移し替えましょう。

 

ここで最も重要なのが、銀行口座に貯金するということです。タンス預金は絶対ダメです。絶対に銀行口座、ゆうちょ銀行でもネット銀行でもよいです。絶対に通帳に記帳できるタイプの銀行口座に貯金していくのが重要なんです。

 

理由と言いますと、開業するときに日本政策金融公庫の場合には、銀行口座の調査があります。そのときにきちんとした銀行の通帳に貯金の金額が記帳されていると、自己資金を何年かかって貯めたか証明できます。公庫から借り入れする場合には、地道に年月をかけて自己資金を貯めましたみたいなのが、結構重要視される感じがあります。

 

あと、絶対にやってはならないのが、「見せ金」と言って日本政策金融公庫から借り入れをされる直前に親や友人からお金を借りて銀行口座に入れて自己資金に見せかけるというものです。これは絶対にやっちゃいけない。そりゃ相手も何百人といろいろな開業希望者の通帳を見ているプロだから、お金の出し入れを見たら、「見せ金」ということは一発でバレます。他の事業計画書は完璧なのに、見せ金をやったから信用がなくなって融資不可とかなりかねませんので注意しましょう。

 

タンス預金だとさっき言った見せ金で銀行口座にお金を無理やり入れたのと分からなくなるんですね。だから、最初からちょこちょこ通帳にお金を入れて、地道にお金が貯まったことを証明していく作業が必要だと私は思います。

 

簡単に毎月5万円の貯金と書きましたが、これが相当難しいと思います。手取りが20万円で毎月5万円貯金するとなると、残り15万円で生活となります。家賃、食費等で12万円くらいかかったとすると遊びに使えるような自由なお金は3万円となり、結構大変だと思います。これで、毎月ボルダリングジムにいって、開業の勉強してとなると相当大変だろうと思いますが、この辺は本当に地道にお金を貯めるしかないです。

 

銀行、日本政策金融公庫としては、何も事業の実績のない方にお金を貸すときに、返済ができるかどうかの調査をしたいわけです。

 

そこで、毎月手取り20万円の中から苦労して5万円貯金できました。それだけ、ボルダリングジム開業に対して真剣に取り組み、計画的にお金が使える人間だという証明になります。まず起業の第一歩は地道な貯金かなと思います。

 

まあ、実際に自己資金ゼロでボルダリングジムを建てた人もいますし、それでなんとかうまくいっている人も知っています。逆に、自己資金ゼロで申し込んで日本政策金融公庫に断られた人は普通に何人もいます。ある程度の自己資金を貯めていて、サラリーマンとして働いていた実績が長い人(5年以上)は、だいたい融資が通っているように思います。自己資金があるから絶対大丈夫とは言い切れませんが、少しでも貯めていたほうが融資が通りやすくなるのは間違いないかなと思いますので、頑張ってお金を貯めましょう。

 

 

 

 

 

開業前に準備しておくべきこと

ボルダリングジム開業 開業前にやるべきことについて語った動画です。音声主体ですので、聞き流しでどうぞ。

 

 

 

 

ボルダリングジム開業前に準備しておくべきこと

自己資金を貯めている間にやるべきこと

 

自己資金を貯めるのにかなり時間があります。その間にやっておくべきことを説明します。この貯金をしている間は、ボルダリングジムの開業までの重要な時間です。貯金をしながら準備、勉強などを有意義に過ごしましょう。

 

やるべきこと

・ボルダリング技術の強化(グレードを上げる)

・ボルダリングジムの見学(できるだけの多くのジムを視察・見学する)

・外岩にでかける

・コンペ等にもできるだけ参加しておく

・事業計画書など書類の書き方を勉強しておく

・Webページの作り方

・SNSの宣伝の勉強

・Youtube動画の作り方の研究

・ホールドセットの方法など勉強する

 

いろいろやるべきことが多くあります。これを全部できるかどうかは分かりませんが、貯金をしながらも上記のことを勉強できるなら勉強しましょう。

 

まずボルダリング技術の強化です。これは登れる課題のグレードを上げられるだけ上げておきたいところです。しかし、これは個人差がありますし、別に何段以上を登れないとボルダリングジム経営してはいけないという規定があるわけでもないです。

 

三段、四段を登れる上級者から、登れる最高グレード4級みたいに結構幅があって、別に登れるグレードが上だから売り上げが絶対よいとも言い切れないです。

 

登れる課題のグレードが上の方が、自分で作れる課題の幅が広がります。基本的に自分で作れる課題のグレードというのは、自分が登れるグレード以上のものは作れません。自分が初段を登れるなら、1級、2級の課題を作れる可能性がありますが、最高グレード4級の人が1級、2級の課題を作れることは基本的にはないです。最高グレード4級の人が偶然1級の課題を作れてしまうことがありますが、それは偶然1級になっただけであって、狙って1級課題を作るということができません。

 

少しでも登れるグレードを上げておいたほうが、自分で課題作りができますのでルートセッターさんに支払うお金を少しでも節約できる可能性があります。

 

次にボルダリングジムの見学ですが、これも数多くやっておいたほうがよいです。開業してしまった後には、他のジムを見学することがほぼ困難になります。隣のジムはあまり見に行かないし、自分でボルダリングジム開業してしまったら、お金を払って他のジムで登ることそのものがあまりなくなってしまいます。

 

開業する前は、ボルダリングに対する情熱もありますから、その間にジムの見学、視察は数多くやっておくべきだと思います。

 

できるだけスマホやメモ帳などに見学、視察したら記録を残しておくべきです。ボルダリングジムによって、写真、動画NGのジムもあろうかと思いますが、そうでないジムならオーナーさんに一言許可をもらって写真、動画等で記録をとっておきましょう。

 

私の知っているボルダリングジム起業者は、100軒以上のボルダリングジムを見学、視察されておりました。関西地方にお住まいだったので、関西圏のジムはほぼ見学されていました。また、関東の方にも新幹線で遠征しておられました。記録もたくさんとっていたので、それらの記録を事業計画書の資料に添付していました。それらの資料が豊富にあったことで金融機関からの評価も高かったようです。

 

あと、ボルダリングジムの視察、見学をたくさんやっておくとジムの内装、外装、壁の配置などにも目が肥えてきて、他のジムの長所・短所が分かるようになってきます。それらが分かることで自分のジムにフィードバックすることが可能です。

 

 

外岩に出かける

野外の岩場にでかけられるなら、行っておいたほうがよいです。近年はボルダリングジム専門の人が圧倒的に多いと思います。しかし、野外の岩場も大変面白く、自分のボルダリング技術、技量を上げるためには重要だと思います。

 

ボルダリングジムを開業すると開業当初は大変忙しく外岩に行ける暇がなくなってしまいます。できれば、開業前から外岩に通ったほうがよいと思います。

 

なお、外岩に1回も行ったことがないけれどもボルダリングジム開業された方を何名か知っているので、これは必須でないと思います。外の岩場については好き嫌いもありますから無理する必要はないと思います。

 

 

コンペ等に参加しておく

 

ボルダリングジムを開業すると忙しくなってなかなかコンペなどの大会に参加できなくなる可能性もあります。できれば、開業前にコンペや大会には出ておいたほうがよいと思います。

 

他のジムのコンペ、国体、〇〇カップみたいな有名なメーカーがスポンサードしている大会など種々のコンペがあると思います。参加しやすいものでよいと思います。開業前にこういう大会に参加しておけというのは、開業後にコンペに参加すると「〇〇ジムのオーナー」みたいな感じで参加になるので、ややハードルが上がるような感じはあります。下手くそだと参加しづらくなる感じがありますので、無所属のうちに参加しておいたほうがよいかなと思います。

 

あと、開業後にこのコンペに参加していたのが活きてきまして、ときどき自分のところのボルダリングジムでもコンペを主催すればよいでしょう。結構忙しくて、その割に儲けも少ないかもしれませんが、素敵なコンペは常連さんを喜ばせます。

 

自分のボルダリングジムでコンペを主催する場合に、過去にコンペ出場経験があると出場者の視点で考えられるようになり、利点があります。

 

コンペも全く参加したことがないけれど、ボルダリングジムを開業した方を複数知っておりますので、無理する必要はないです。

 

 

事業計画書等の書類の書き方を学んでおく

 

いざ開業となりますと、金融機関や役所に出す書類が何個か出てきます。大学のレポートなどでパソコンのソフト(Word、Excel、PowerPointなど)を使いこなせれば問題ないかと思います。しかし、スマホ全盛になった今、若い方でオフィス系のソフトを全然使えない人もいらっしゃいます。あと、自己資金は結構貯めたのに、書類の書き方が下手くそ過ぎて融資書類が全然通らなかったという方もいらっしゃいました。書類の書き方とパソコンのオフィス系のソフトの使い方は軽くマスターされておいたほうがよいと思います。

 

 

Webページの作り方

 

開業しますとWebページなども作らないといけません。基本的には外注することが多いかと思いますが、Webページなどは自分でやろうと思えば、自分でできないこともないです。自分でできたほうがマメに更新作業などできますので、自分でやる利点もあろうかと思います。

 

HTMLの言語が分からなくてもWebページが作れるようなサービスもあります。そういうサービスを使われるのも手段の一つだと思います。

 

あと、イラストレーター、フォトショップなどのソフトを扱えるとジムのポスター、印刷物を作ったり、Webバナーを作るなども自分でできるのでいろいろ重宝すると思います。

 

 

SNSの活用

 

Twitter、Instagram、Facebook、LineなどSNSの使い方は研究しておきましょう。私はあまり得意ではないけれど、日ごろから使い方を研究しておいたほうがよいと思います。無料で使えますが、開業後にいきなり覚えるのは大変です。日ごろから情報を更新しておいて、ボルダリングジム用のページを作っていくのがよいでしょう。

 

なお、SNSはそれぞれのサービスによって特徴が異なっています。Facebookなどは、個人用のアカウントの友達からお店のアカウントにお客さんを引っ張っていけたりと特徴があるみたいです。個人のアカウントでお友達やフォロワーが多かったら、それだけ有利な面があるSNSもあるので、日ごろからやっておいたほうが何かとよいかなと思います。

 

 

Youtube動画の作り方を研究しておく

 

ここでは詳しく言えないけれど、これからは動画の時代になってくるだろうと思います。ボルダリングジムでYoutubeの動画を配信しているところもあります。ボルダリングジムを開業しますとかなり忙しくなってきますので、開業してから覚えるのは大変です。

 

基本的にはスマホで撮って、スマホで編集でもよいですし、やや本格的に動画編集するならPCで編集したほうが自由度は高いです。基本的な動画編集の方法をPCでやっておくこと、何本か動画をアップしておいたほうがいきなりやるよりも視聴者を集めやすいと思います。

 

 

ホールドのセットの練習をしておく

 

これは開業後にしか練習できないかもしれません。ボルダリングジムの視察などで仲良くなったボルダリングジムオーナーがいらっしゃったら、ジムのホールドセットのお手伝いさせてくれないか聞いてみましょう。よいと言われたら、何度かホールドセットのお手伝いをさせてもらうとよいでしょう。

 

基本的にはボルダリングジムのホールドセットはセッターさんと呼ばれる外注の業者さんがやってくれますが、結構なお金がかかります。自分でできるなら、自分でやったほうが安上がりです。

 

 

ここまで、やっておいたほうがよい準備でした。

 

ここで一言付け加えますが、ボルダリングジムのアルバイトを経験したほうがよいですか?とよく聞かれます。これについては、今やっているお仕事の時給とボルダリングジムのアルバイトの時給の関係が重要かなと私は考えております。

 

例えば、現在、あなたが会社の正社員で、月給が28万円で残業抜きの時給で考えて約3000円だったとします。ボルダリングジムのアルバイトが時給1100円だったとします。そうならば、あなたは今のままの正社員でいたほうがよいです。

 

ぶっちゃげボルダリングジムのアルバイトで習うようなことは開業してから自然に学べます。時間の無駄なので、今のまま正社員をして1円でも多くお金を稼ぎ、自己資金を貯めるべきです。

 

逆に、現在、あなたが飲食店のアルバイトをしていて、時給が1200円だったとします。ボルダリングジムのアルバイトが時給1100円だったとします。それなら、経験のためにボルダリングジムのアルバイトをされたほうがよいでしょう。とアドバイスします。

 

理由としては、将来的にボルダリングジムをされるのであれば、接客の方法や裏方のお仕事を経験することで勉強になることも多いでしょう。若干アピールになるかもしれないこととして、日本政策金融公庫の面談のときにボルダリングジムでアルバイトしていたことをアピールできるかもしれません。ただし、経営していたわけではなくアルバイトなので、どこまでのアピールになるかは未知数です。私の中では、他業種でお金を稼いで自己資金を貯めていた方がアピールにはなるのではないかと思っています。

 

 

不動産情報に詳しくなろう

不動産情報に詳しくなろうのYoutube動画です。音声主体ですので、聞き流しでどうぞ。

 

 

 

不動産情報に強くなる

 

開業資金を貯金しながら必ずやっておくべきこと。それは不動産の情報に強くなるということです。

 

ボルダリングジムを開業するには、土地、建物を借りる方法と買う方法があります。基本的に新規開業者のほとんどは前者の土地、建物を借りる方法をとっていると思います。土地、建物を買う場合には、購入資金で1000~3000万円、時には1億円以上の多額な資金が必要になってきますので、一般的な個人には難しいかと思います。郊外でたまたま親が1000坪の土地を持っているとか、相続した土地が300坪あるなどであれば、話は別ですが、ややこしくなるので土地、建物を賃貸するという前提で話をすすめます。

 

まず、ボルダリングジム開業で一番重要なのが立地です。1に立地、2に立地、3、4がなくて5に立地というほど立地が大切です。もう立地さえよければ、ほぼ勝利したという感じもあります。

 

ボルダリングジムに必要な立地とはどのようなものなのでしょうか?

 

・物件の天井高 理想は5m

・広さ 最小で25坪~最大で300坪程度

・駐車場 郊外店は必須

・駅からの距離 郊外店は重視されないが、都会のお店は重要

・幹線道路からの距離

・ライバル店からの距離

・周辺人口(3km圏、5km圏、10km圏の人口)

・家賃

・階数

・周辺の状況(隣が宅地かどうかなど)

・周辺の道路、歩道から目立つかどうか?

 

まず、順を追って説明します。

 

物件の天井高は重要です。ズバリ言います。理想の天井高は5mジャストです。しかし、オフィス用、住宅用などの天井高は、2.4~2.8mほどとボルダリングジムの理想よりもやや低いです。5mよりも高ければ、全然問題ないですが、2.4mなどの場合はボルダリングジム利用としては諦めた方がよいです。

 

ボルダリングジムとしてギリギリ使える高さが3.5mと私は見積もっております。それ以下だとボルダリングジムとして利用は厳しいです。天井高が足りないために諦めるケースは結構多いです。

 

あと、ボルダリングジムに不向きな物件として、部屋の内部に柱がいっぱいあるのは不向きです。中央に柱1本とかならなんとかなりますが、柱が2~3mおきにあるなどはボルダリングジムとしては不向きです。

 

 

広さ

 

次に広さです。結論から申しますと広ければ広いほどよいです。しかし、広ければ広いほど家賃が高くなります。あと、広すぎると、例えば1000坪あるとかになりますとエアコンの効きが悪くなり、ちょっと現代のボルダリングジム向けではないと思います。思い切り郊外というか田舎で1000坪の建物の家賃が月3万円で、もうエアコン取付しないとかなら、それも十分ありといえばありです。

 

自分が経営していた規模としては、初期1号店33坪、2号店80坪、初期3号店35坪、移転後1号店120坪、4号店60坪、移転後3号店65坪という感じでした。33~120坪でしたが、一番使いやすかったのは60坪前後かなと思います。いろいろな壁も設置できて広々しておりますし、エアコンなどの設備も設置しやすいかなと思います。

 

30坪だと手狭な感じはかなりしますね。逆に120坪もありますと、エアコンの電気代もかなりバカにならない感じでお客さんが入らないとかなり厳しい感じでした。とりあえずの参考にして頂ければと思います。

 

都会の方、例えば新宿駅の近くのボルダリングジムとかは20坪以下で天井も3mあるかないかというかなり手狭な環境でしたが、さすがに大都会だけあってお客さんはたくさん入っていました。いろいろな広さのジムがあってよいのではないかと思います。

 

 

駐車場

 

地方都市のボルダリングジムは、駐車場必須です。特に田舎の方は、完全な車社会です。車の台数とお客さんの数が全く同じみたいなことも多々あります。郊外型の店舗の場合は駐車場がかなり多めのほうがよいと思います。建物に付属している駐車場の台数が多いのが理想ですが、倉庫物件の場合などは駐車台数2台のみとかは結構多いです。従業員+荷物の積み下ろし用1台みたいな感じなのでしょう。そういう場合は、近所に月極の駐車場がないか調べましょう。そういう月極の駐車場があれば、毎月の駐車料金とともに空きの台数をチェックしておきましょう。月極の駐車場があってもその料金が高すぎるようでは欲しい台数借りられませんし、空きがなくて借りられないケースもあります。

 

都会のボルダリングジムの場合は、月極で駐車場を借りるよりも各自でコインパーキングにお願いしますというケースも多いです。近くにコインパーキングがあるような場所は便利だと思います。

 

 

駅からの距離

 

都会のボルダリングジムですと、駅からの距離が重要になってきます。また、〇〇線沿線など主要な鉄道幹線に隣接していることが武器になってきます。不動産屋さんの駅から徒歩5分と書いてあって、それを信じるだけではなく実際に自分で歩いてみて時間を測ってみること。徒歩5分とあっても、自分で実際に歩いてみたら夜は薄暗く人通りが少ない道だと女性客は難しいなど様々な立地条件が見えてくる可能性はあります。

 

なお、地方都市の郊外型のボルダリングジムの場合だと駅からの距離はあまり関係ないことが多いです。基本的に車社会なので、駅からの距離はあまり重視されないですが、車を使えない学生さんなどはどうしてもJR線などで通われますから、一応駅からの距離が近いことに越したことはないです。

 

 

幹線道路からの距離

 

地方都市の郊外型の店舗にとっては、幹線道路からの距離、入りやすさが超重要です。国道〇〇線のバイパスからの入りやすさみたいな感じで、地方都市だと幹線道路からの入りやすさが駅からの距離よりも重要です。基本的には車で来られるので、距離よりも入りやすさが重要な気がします。

 

片道2車線、両側4車線の幹線道路からの距離がたったの10mだけども中央分離帯に街路樹があって右折で入れず、合流が面倒な場所よりも幹線道路から100m離れているけれども信号があって、合流が非常に便利なら後者のほうが立地としてはよい感じでしょう。その辺はよく運転をされる方は詳しいので、そういう方に意見を求めるのがよいと思います。

 

とにかく地方都市の場合は、幹線道路から入りづらいと利用するのが嫌になるほどです。あと、幹線道路そのものが夕方になると激混みするなどその道路の特性も知っておく必要があると思います。渋滞しやすい道路も嫌われます。ただし、渋滞するほど使われる道路なので、利用者は見込めるといえば見込めますので、閑散とした道路よりも評価は高くなるかなと思います。

 

 

ライバル店(他のボルダリングジム)からの距離

 

この頃は、すごくボルダリングジムが増えました。だいたい各県1つ以上のボルダリングジムがあり、県庁所在地には2つ以上のボルダリングジムがあるとかは普通だと思います。もっと多いかもしれません。都会の方ではJR線沿線には各駅に1つ以上はボルダリングジムがあって、私鉄沿線にもだいたい1駅に1つのジムがあるとかそういう感じになっているところもあると聞きます。ちょっと都会の方の情報は分かりませんが、とにかくボルダリングジムは、私が開業した当時2005年くらいからするともう劇的に増えています。

 

なので、ライバル店つまり他のボルダリングジムとの距離感は大切かと思います。さすがに競合店が隣接しまくっている地域に出店するのは得策ではありません。できれば、ちょっとライバル店からは離れている地域、他の競合店がない地域を選びたいものです。

 

ただ、ボルダリングジムが増えまくってしまったためにもうそういうボルダリングジムの空白地帯はほぼないと思われます。であれば、狙った地域に競合店があるとして、その辺を注意深く観察してみましょう。

 

例えばA店は初心者向き、B店は上級者向き、C店は初心者向きで、囲まれた真ん中によい物件があるとして、じゃあ中級者向きのジムだったら少しは可能性あるんじゃないかとかそういうグレード分けというか、お客さんのレベルで棲み分けができないかとかを考えられたらよいかもしれません。

 

とりあえず、狙っている地域に競合するライバルのお店がないかどうかは、Webなどで簡単にチェックできますからしっかり情報を集めておきましょう。

 

 

周辺人口

 

狙った地域に、よさそうな物件があるとして、調べておきたいのは、周辺の人口です。地方都市などであることですが、よい物件があって、ライバル店もほとんどない。だけど、人口を調べたら、人口も少ない。

 

こういうケースは多いです。人口が少ないというのがどれくらいかと申しますと周辺人口が5万人に満たないとかそういうのは超厳しいと思います。ライバル店もできないレベルの人口の少なさです。

 

やっぱり周辺の人口が少ないと経営も厳しくなりますので、注意が必要です。ただ、ショッピングモールを建てる計画なんかでも資料で出されたりするのですが、直接の周辺人口がたったの5万人でも大きな都市の通勤圏にあって、その大きな都市から人が流れてくるとかであれば別の話です。

 

そういうこともあるので、3km圏、5km圏、10km圏など広さを変えたエリアで人口や雇用統計みたいな資料を漁ってみましょう。基本的には行政のWebページにデータがあるはずなので、徹底的に調べてみることです。さらに所得水準のデータなども一緒に収集しておくとよいと思います。ボルダリングそのものがレジャーでの支出になるので、ゆとりのあるお金を持っていることに繋がります。なので、その地域の平均所得とかは超重要な指標になるので絶対調べておきましょう。

 

 

家賃

 

結構よい物件が見つかっても、家賃がすごく高いということはあります。不動産の価格に関しては相当な地域差があります。都会と田舎でも相当変わりますし、敷金、礼金、敷引きなど地域の不動産風習みたいなものがまるで違います。

 

私の住んでいる地域は九州地方ですが、福岡、鹿児島、宮崎でも不動産の風習は全く違います。これが大阪、兵庫あたりと九州でも全く違っていて、関西地方だと敷引きといって、退去時に返ってこないお金を大家さんに支払うのが一般的だと聞いて超驚いた思い出があります。

 

話はそれましたが、家賃に関しては坪当たりの家賃などを指標にして不動産の家賃を比べることが一般的には多いと思います。

 

ただこれは単純な指標なのですが、基本的には不動産の賃貸情報を毎月多数閲覧すれば家賃の安い、高いについては相場勘がでてきます。

 

毎月100件、200件と不動産情報を閲覧していますと、「あれ、この物件は3か月くらい前から残っているな」とか「あれ、この物件はだいぶ値下げしたな」など分かってきます。で、ときどきこれは安いと思った物件があって、注目していたらあっという間に「交渉中」になった。みたいなことは多くあります。それだけ相場に対して安い物件だとあっという間に借り手がつくわけです。

 

そういう不動産情報を常に注目しておくと、これは広さ、築年数、場所などに対してちょっと高いとかこれは相当安いなど相場が読めてきます。基本的には、家賃というものは正常な価格があってないようなものなので、たくさん不動産情報に触れておくことをおすすめします。

 

 

階数

 

不動産の基本ですが、階数が上がるごとに入ってくるお客さんは減ってきます。1階が一番よくて、2階、3階、4階とだんだんお客さんが減ってくる感じになるかと思います。東京のあるボルダリングジムはビルの8階あたりに入っていて、超びっくりした思い出があります。さすがにエレベーターで8階まで上がるのはだるくて、確かにビルの上の階のほうが家賃がちょっとずつ安くなっていくのも分かるなと思った思い出があります。

 

できる限り1階の物件がよいと思いますが、ビルの上の階しか借りられない場合は仕方ないと思います。なお、2階以上の階を借りられたい場合には、ボルダリングしたお客さんの着地する振動、騒音などが階下に及ぼす影響については考慮すべきです。

 

例えば2階がボルダリングジムで1階が歯医者さんだったとすると、1階は相当静かで細かい作業をする場所で、床が薄くて振動が伝わりやすかった場合などは、もう日常的に騒音の苦情がきて嫌になると思います。その辺もしっかり調べておきましょう。

 

 

周辺の情報

 

ボルダリングジムの予定地で、周囲がどのような状況かも確認しましょう。特にお隣さんがどのような事業者、建物かもリサーチしておきます。一番気をつけるべきは、隣が住宅地の場合です。ボルダリングジムは結構騒音が出ることや、夜遅くまでの営業になります。隣が住宅地で高齢者がお住いだと寝るのが早くて、ボルダリングジムの方は遅くまでやる関係で苦情が多数寄せられたりします。注意しましょう。

 

お隣が飲食店でゴキブリが多数発生した。お隣が車の修理工場で、結構騒音、排ガスがすごかった。隣が倉庫だったけど管理人が気難しくて大変だった。などなど、周辺の環境はかなり重要です。ご近所とのトラブルにならないような場所を選ぶことが重要だと思います。

 

 

周辺の道路、歩道から目立つかどうか?

 

ボルダリングジムそのものは、ジム内をガラス張りにすることによって目立たせることも可能です。例えば、ものすごく混雑する道路に面していて、そこの一部がガラス張りで中が見えるようにすれば、渋滞や信号待ちの間に車のドライバーさんや同乗者がボルダリングジムを見つけて興味を持つ可能性があります。看板効果が期待できる場合があります。

 

また、駅に近くて歩行者の多い道路に面した場所にボルダリングジムがあるなら、看板を目立つ場所にたてるとそれを目にした方がボルダリングジムに流れる可能性があります。

 

他には鉄道沿線にあって、高架を通る列車からボルダリングジム内部が見えるなどもすごく宣伝効果がありそうです。そのように幹線道路、人通りの多い歩道などからの広告効果も考えながら立地を選ばれるとよいかもしれません。

 

 

ボルダリング廃業ラッシュ

ボルダリングジム開業 ボルダリングジム廃業ラッシュについて語った動画です。音声主体ですので、聞き流しでどうぞ。

 

 

 

 

ボルダリングジム開業者向けのお話で、このようなネガティブな話をするのもなんですが、正直にお伝えしますと2020年現在で考えると、今から開業するのは相当なリスクがあります。

 

この頃、ウェブページで検索をかけますとボルダリングジムの廃業が目立ってくるようになりました。一回、「ボルダリングジム 閉店」でGoogle検索をかけてみてください。1か月に数軒はボルダリングジムの閉店があるようです。

 

2005年から2017年くらいまでの間にボルダリングジム閉店の話などほとんど聞いたことがありません。ボルダリングジムというものは開業はあるけど、閉店などあるはずがないみたいな感じでした。ちょうどボルダリングバブルの頃でございまして、場所によっては陣取り合戦ですよ。本当に陣取り合戦のような感じで、1年で同じ地区に3軒、4軒とボルダリングジムが開業しておりました。

 

現在は、ボルダリングジムも多数建ってしまいまして、やや飽和になりつつあります。2020年の東京オリンピックが、これからスポーツクライミングが大発展するための一大イベントであります。ここで日本選手がメダルを獲るなど大活躍すれば連日テレビ、新聞、雑誌などのメディアに取り上げられるようになり、たくさんの新規さんがボルダリングジムを訪れるようになる可能性もあります。

 

しかし、それらの動きは一過性のものであることが多いでしょう。例えば昨年、ラグビーのワールドカップでちょっとしたラグビーブームがありました。近所の公園でも楕円形のラグビーボールを持った小学生がいました。それも1回だけではなく、3回くらいラグビーボールをもった別々の小学生を見ました。これまで20年間で1度だってラグビーボールを持った小学生なんて見たことなかったですが、それだけブームというのはすごいなあと思ったものです。

 

話はそれてしまいましたが、オリンピックでたくさん報道で取り上げられるとたくさんの新規客がボルダリングジムに押し寄せるかもしれません。しかし、それらは一過性のものであり、継続してお客さんになってくれるかどうかは疑問です。さっき例えにだしたラグビーだって、あれから冬になりましたけど公園でラグビーボールを持った子どもがたくさんいるかというと今はそうでもないです。

 

長期的に見ますとボルダリングというスポーツが2005年から2017年くらいまでのような感じで競技人口が前年比の3~10%増しで年々増えていくかというとそうとも言えないと思います。

 

ボルダリングがバブル景気のように流行った時代には、新規のお客さんが列をなしてジムに訪れていました。「会員登録料という謎ルール」という動画で、解説したのですが、詳しくはそちらもご参考になるとよいと思います。だいたい新規のお客さんから1000円~2000円程度の別途、会員登録料、入会金というお金を徴収しておりました。

 

この会員登録料でボルダリングジムは大儲けして、かなり爆発的に新規出店が増えました。地方の都市まで一気にボルダリングジムが増えていきました。地方の隅々の方までボルダリングジムを行き渡らせるという点では、会員登録料というのは有効だったと私は考えています。

 

この点を述べましたら、こういう新規のお客さんを食い物にするような料金体系はけしからん!というようなコメントも頂きました。確かにその通りなのですね。新規のお客さんにはぼったくりの料金体系で発展してきましたが、日本の人口は減っているので、新規のお客さんも永遠に増え続けるはずがありません。

 

どこかで新規客も減ってきます。どんどん、新しいお客さんを食い物にして使い捨てにするような経営をしていたボルダリングジムが多くて、言ってしまうと私の過去に経営していたボルダリングジムもそんな感じでございました。業界の慣習に従ったといえばそれまでなのですが、会員登録料で新規のお客さんからたくさんお金を徴収して儲けるというビジネスモデルはどこかで破綻すると私は考えております。

 

ただ、日本には多数のボルダリングジムがありますので、その辺の業界の慣習を壊して、会員登録料に頼らない経営というのをやっていくジムがでてくる可能性はあると思います。既にボルダリングジムが増えたおかげで、ボルダリングジムの利用料金の平均はやや下がってきた感じもあります。

 

そういう感じで、新規のお客さんはそんなに増えない、競争でだんだんボルダリングジムの利用料金は下がってくる。それほど、これから新規のボルダリングジムをやる環境は年々厳しくなるのではないかと私は考えております。

 

ボルダリングが超マイナースポーツで、誰もその名称すら知らなかった時代から、だんだん有名になってきた時代には、業界全体に追い風が吹いていました。そういう追い風が吹いている時代というのは楽なんですね。

 

自分の経営するボルダリングジムがそれほど好調じゃなくても、後方から追い風が吹いているので、普通に経営していても利益が出ます。しかし、だんだん無風から向かい風に変わってくると、経営は大変です。普通に経営するだけでは利益は出なくて、努力しても努力しても逆風に戻されるような感じになります。

 

新規の財政状態がよくない開業間もないボルダリングジムを経営しているとき、業界全体が逆風だと相当に厳しいと思います。

 

基本的には、どんなに厳しい状態でも有能な経営者が経営して、しっかりとボルダリングジムを経営していけば利益は出ます。その辺の判断はとても難しいのですが、誰がやっても利益を出せたのは過去の話ですので、ちょっとした気分でボルダリングジムの経営に乗り出さないように注意をしておきます。

 

ボルダリングジムの経営を引き継ぐ

ボルダリングジムの経営を引き継ぐについて語った動画です。基本音声主体ですので、聞き流しでどうぞ。

 

 

 

 

ボルダリングジムの経営を引き継ぐ

 

先ほどボルダリングジムの新規開業は難しいということをお話しました。閉店するボルダリングジムもちらほらある昨今です。新規にボルダリングジムを作るのはとてもリスクが高くて大変です。

 

だけどボルダリングジムを開業したいというあなたにちょっと考えて欲しい方法が、廃業を予定されている方からボルダリングジムを買い取って、経営を引き継ぐという方法です。

 

あまりポピュラーな方法ではありませんが、私の昔、経営していたボルダリングジムの中にも経営権を売却したジムがあります。

 

この経営を引き継ぐという方法ですが、最大の利点は経営をはじめたその日から顧客がある程度いるということだ。以前に使ってくれていた顧客を引き継ぐわけですので、開店したけどその翌週からボルダリングジムが閑散とするというリスクは防げます。新規開業して一番気になるのは集客です。この集客ばかりは、ある程度の想定はするのですが、1か月に何名の顧客が来られるか、こればかりは何年経験を積んでも分かりません。しかし、ボルダリングジムを引き継ぐ場合には、ある程度の固定客の動向というのは読めるのでその辺で安心材料はあると思います。

 

引き継ぎの方法は種々あります。

 

・経営権を買い取る

・以前に勤めていたボルダリングジムを買い取って独立開業

・ボルダリングジムを経営するが、以前の経営者に家賃だけ支払う

・土地・建物などボルダリングジム一式を買い取る

・ボルダリングジムのオーナーさんに売上の何パーセントを渡すみたいな契約にする

 

などなどでしょうか。やり方はもっとたくさんあるかと思います。

 

経営権を買い取る場合には、のれん代などを以前の経営者に支払って買い取る感じになります。相場は分かりませんが、ホールド、マット等を買い取って300~800万円程度かなと思います。もう少し大規模なボルダリングジムだと1000万円以上になることもあるでしょう。場合によっては、特にのれん代など請求されずに無償で引き継げるということもあるかもしれません。これらは、すべて交渉なのでちゃんとした相場があるわけでもないです。

 

基本的には以前の経営者が使っていたホールド、マット、クライミングウォールなどが継続して使えるのであれば、通常は一式で1000万円以上かかるような備品一式が場合によっては半額以下で使える可能性があります。

 

顧客が最初からいることと、それまで使っていた中古の備品が全部使えるのは大変有利だと思います。

 

ただし、ネックになるのが、以前の経営者が経営が上手くいかなかったので経営権を手放したい場合がほとんどだと思います。経営が順調ならば、通常はボルダリングジムをやればやるほど儲かるわけです。そんな優良物件を普通は手放しません。

 

通常は、やや赤字になっているとかほぼほぼ利益はでていないみたいな物件が、オーナーチェンジというか引き継ぎませんか?と水面下で売りに出されます。なお、こういう引き継ぎ物件は、あまり表には出ませんね、通常。

 

それで、赤字になっているボルダリングジムを新しくオーナーになったあなたが黒字に転換しないといけません。また、金融機関から借り入れをする際には、前オーナーが赤字で手放したいのに、どうやって黒字化するのか?ということを聞かれます。これは絶対に聞かれます。

 

通常、金融業界、不動産業界の鉄則なのですが、ある業種、例えばラーメン屋さんで赤字でオーナーチェンジするとします。その場合には、その物件は立地としてラーメン屋さんに向かないと判断されるらしいのです。ラーメン屋さんでダメだったから、次はカレー屋さんでいこうとか、雑貨屋さんにしようとか他の業種だったらOKになるらしいのです。

 

ここで、上記の例でいいますとボルダリングジムでやや赤字の物件をオーナチェンジしましょうとなったとき、またボルダリングジムやるって、これ危ないよね。という話になります。結構、金融業界の方はそういう物件に融資をするのは嫌がられます。だって、融資回収が滞ったときに、こういう金融業界では誰でも知っているようなルールを無視して融資して回収困難になりました。融資担当者やその上司はメンツが立たないです。

 

そんなこともあって、ボルダリングジムで赤字になっているのに、同じボルダリングジムで黒字に変えるというのは、相当な工夫と努力が必要になります。

 

とりあえず、黒字化するやり方として、徹底的に前オーナーのボルダリングジムを研究しないといけません。何が原因でお客さんが少ないのか?これについて、徹底的に研究します。

 

・料金体系

・イベント

・課題の質

・ウェブマーケティング

・物販(クライミングシューズ、ウェアなど)

・接客

・ホールドなど設備面

・トイレ、水回りなどハード面

・看板、駐車場など外周り

 

いろいろな前オーナーの欠点というか、上手くいってなかったところを箇条書きします。それに対して、どのように改善するのかも箇条書きにします。それらに予算が必要なら予算付けします。壁の改修などになりますと100万円近く予算がかかりますので、その辺はオーナーチェンジのときに改修工事をします。

 

様々な部分の改善をやって、どれくらいお客さんが増えて、売り上げが増えるかを予測します。細かい数字を積み上げて、赤字を黒字に転換するという作業になるかと思います。しっかり根拠をあげて説明すれば、金融機関も融資をしてくれるでしょう。粘り強く説明していくことです。

 

なお、このオーナーチェンジはとてもよい方法ではありますが、最大の弱点はオーナーさんがあまり表立ってオーナーチェンジして欲しい、経営を引き継いで欲しいと言わないことだと思います。基本的には、自分の行きつけのボルダリングジムのオーナーさんが資金繰りに困っていて、もうやめると言い出した時に気づく程度でしょうか。まず、その情報に出会うことが稀でございますが、そういう方法もありますということで解説させて頂きました。

 

夫婦でボルダリングジム経営

夫婦でボルダリングジム経営を解説した動画です。音声主体ですので、聞き流しでどうぞ。

 

 

 

 

夫婦でボルダリングジム経営は比較的上手くいく

 

ボルダリングジム経営で時々聞くのは、夫婦で経営されるというパターンです。これは比較的上手くいきやすいです。完全に家族経営になります。

 

旦那さんの方がボルダリングである程度、登れるけれど営業が下手。奥さんの方は、ほぼほぼ登るのはできないけど愛嬌があって営業上手みたいな感じですとお互いに長所、短所を補い合って比較的上手くいく可能性が高いです。

 

今は大きな企業になっているところでも、調べてみたら夫婦二人三脚で大きな企業に育てていったという事例は結構たくさんあります。

 

奥さんのほうが経営、営業、経理などをがんがんやって、旦那さんの方は技術屋タイプでもくもくと新製品の研究をやっていくなど、お互いに違う長所を持っている場合にはすごく上手くいきます。

 

コンビニなどでも夫婦で経営するというのをフランチャイズの条件にしているようなところもあります。そういうところをみると夫婦でボルダリングジム経営も上手くいきやすいです。

 

私が考える家族経営の最もよいところは、経営的に難しいとき、危機的なときに家族が一致団結してその問題に対処できる点でしょう。時には無給で長時間労働にも耐えられるのは家族経営のよいところだと思います。社員ですと、さすがに無給とかありえませんし、雇われているジムが閉店しようと関係ないといえば関係ないです。しかし、夫婦でやっていれば、経営しているジムが傾けば生活にかかわる一大事です。もう懸命に経営を頑張るから結果もでやすいと思います。

 

逆に、家族経営の悪いところとしては、家族でやると夫婦喧嘩が思いっきりボルダリングジムの内部まで持ち込まれます。夫婦仲が悪いと難しいです。

 

あと、夫婦のどちらか一方が結構気をつかって、上手く相手を立てながら、縁の下の力持ち的な役割を演じられるかが、夫婦経営の成功のカギを握るのかなと私は思っています。というのは、夫婦で経営したときに旦那さんが最初にボルダリングジムを立ち上げて、軌道に乗ったときに奥さんも経営に参加することになった。夫婦で並列に経営してしまうと旦那さんの経営方針に逐一、奥さんが口出しします。奥さんの方は、基本的に素人なのですけども、あれこれと旦那さんの経営方針に反対しだします。それで、奥さんの方が経理の権限を引き継ぐと、ジムの改築、クライミングホールドの購入など先行投資したい項目にも奥さんが反対してしまう。

 

そうするとだんだんジムの経営がうまくいかなくなります。特に奥さんの方は、家庭の節約感覚であれもこれも先行投資の部分を節約して、満足してしまっているのです。それは実際にはとても危険なことでございまして、経営というのはある程度の投資をしてそれを回収するという部分があります。

 

お金を使ってお金を稼ぐという経営の基本中の基本を否定しますとだんだん売り上げも減っていきます。そうなると売上が減って、夫婦仲も悪くなり、さらに悪循環になります。

 

そういう失敗例もあることはありますので、注意が必要です。

 

夫婦で経営されるときは、お互いに長所、短所が異なっていること。同じタイプの2人だと基本的に上手くいきません。次にどちらかが前に出て目立って営業をするタイプなら、もう一人は縁の下の力持ちでわき役を辛抱強くできる。

 

特にわき役をやるほうが実のところ、とても大切で難しい役割です。帳面をこまめにつける、ジムの掃除を辛抱強くやるなど、あまり脚光のあたらない仕事をきちんとこなしていくタイプだと上手くいくだろうなと思います。

 

最初から、2人でやると苦労をともにするので上手くいきやすく、途中で結婚してもう片方が途中から経営に入ると、初期の頃の苦労は知らないので放漫な経営になりやすいなどあります。

 

ケースバイケースですが、うまくいきそうな夫婦なら夫婦でボルダリングジム経営すればよいです。逆にうまくいかなさそうなら、夫婦で別々の仕事をするほうが、特にボルダリングジムの経営は乱高下しますので、リスク回避になろうかと思います。

 

 

副業でボルダリングジムをはじめる

今は、ボルダリングジムが専業で成り立ちますが、今から15年~20年くらい前はボルダリングジムを副業でやっているというところは多かったです。設計のお仕事をしながら副業でボルダリングジム、カフェの副業でボルダリングジムという感じです。他にはクリーニング屋さん、PCでデザイナー関係のお仕事などいろいろな職業の副業でボルダリングジムというのをやっている人を知っていました。ちなみに私も最初は会社員の副業でボルダリングジムをやっていました。防犯カメラの保守の仕事でしたが、超忙しかったです。

 

ボルダリングジムが専業でなければいけないという縛りを取り除けば、ボルダリングジムが成り立つ地域もぐっと増えます。例えば、人口が10万人以下の小さな町でボルダリングジムがない地域を探してみてください。そういう町は日本でいっぱいあります。そして、現在やっている同業のボルダリングジムとの距離が20km以上離れていると、ほぼ独立したエリアとなります。10~15kmほど離れていると車で片道20分~30分の距離ですから、往復で40~1時間の距離で結構移動が手間に感じます。身近に5分で行ける距離にボルダリングジムがあって、わざわざ遠くまで行くのがだるいと感じる距離感です。

 

そういうまだボルダリングジムがない場所に、ボルダリングジムを作るというのは非常によいことです。

 

ただ、主になる業種を何にするか、副業がボルダリングジムとして、現在やっているお仕事でボルダリングジムをやっている時間がとれるかという問題があります。特にサラリーマンなら残業や急な出張などもありまして、結構時間の調整が大変です。

 

あと、ウルトラCというか邪道な方法かもしれませんが、サラリーマン、公務員などをしながら副業でボルダリングジムをやる方法として、奥さんを代表者にしてしまうという手があります。

 

収入が安定する公務員をボルダリングジムのためにやめてしまうと、リスク満載の人生になってしまいます。そこであえて仕事を辞めずに奥さんがボルダリングジムの代表者になってもらいます。とりあえず、名義だけだといろいろ突っ込まれる可能性もあるので、基本的には奥さんがボルダリングジムの受付業務、経理業務、接客業務などをやるとよいでしょう。

 

奥さんもクライマーならセットまで奥さんがやってしまう可能性もありますが、ホールド選びや課題セットなど美味しい業務はご主人さんの方でやってしまうとよいでしょう。これらの業務は、ボルダリングジムの花形業務というか誰もが一度はやってみたいと思う業務なので、こういうのはご主人さんがやってしまい、地味なところは奥さんが担当するみたいな感じでまわすと比較的上手くいきます。

 

ボルダリングジムの方が莫大な収益を生んでしまうと、公務員の副業禁止という規定に引っかかってしまう可能性があります。しかし、地方でボルダリングジムをやっていると今のところそんなに爆益を出すということは、近頃はほとんど聞かなくなりました。収支がトントンかちょっと黒字、略して「ちょい黒」とも言いますが、だいたいそんな感じです。場合によっては、建物まで自費で建てちゃったりして、大赤字でまわしているけど、旦那さんの趣味なのでいいんだ!と割り切っているジムも知っています。

 

公務員や大きな会社の会社員で、旦那さんはしっかりサラリーマンで働いておられ、奥さん名義で副業でボルダリングジムというやり方は大変上手いやり方だと思います。そういう方を3名は知っていますね。だいたいどこもトータルでみると若干赤字だけど、旦那さんは相当狂ったほどクライミング大好きなので、赤字で幸せそうです。

 

本業の方の収入が安定しているためか、こういう方々に悲壮感が全くなかったのがうらやましい限りです。本業でボルダリングジム一本だと収入の変化が大きすぎて、お客さんが来ないと悲壮感の塊みたいになってしまいます。本業があるなら、そのまま継続しておくというのも絶対によい方法だと思います。

 

次に、ボルダリングジムが主で、他の仕事が副業というパターンもあるかと思います。そのケースについても語ってみましょう。

 

実はボルダリングジムをはじめてみて分かることですが、結構暇なんです。地方のボルダリングジムだと1日のうち10時間営業しているとして、平日は結構暇なんですね。特に昼間は最初、掃除などで結構忙しいですが、平日の昼間ってジムはガラガラが通常運転です。午後3時ごろから夕方までずっと暇でPC見ているだけなんてザラにあります。

 

夕方だって、常連さんだけですと受付もたいしてやることがありません。PCをもう一台もってきて、動画編集とかたぶんできると思います。

 

副業としてやるなら、PCでできる仕事はよいだろうなと思います。1日10時間、営業をするとして、実際にやるべき仕事や食事、トレーニングなどを除いても1日5時間程度の時間は作れるだろうと思います。

 

仕事をとる場所は、最初のうちはクラウドワークスなどを使ってネットから仕事を引っ張ってくることも現在は可能です。Webデザイン、動画編集、文章のライティングなどパソコンだけでできる仕事はたくさんあります。レベルも様々です。

 

ただ、問題点としては、こういうクラウドワークスみたいな感じのサイトでとってきた仕事は普通に単価が低くなってしまうということです。

 

しかし、諦めてはいけません。まず、こういう単価の安い仕事をタダ同然で引き受けて、だんだん高い単価の仕事にステップアップしていくのです。

 

最初は赤字だと思いますが、だんだん腕をあげていく。動画だったら、数をこなすごとに編集が上手くなっていきます。そして、Youtubeに上げた動画で編集が上手かったら、それを実績にして、また高度な編集の仕事を掴んでいく。

 

そういうことをしているうちにだんだんSNSを通じて、直接仕事がとれるようになり、動画編集だけでも飯が食えるくらいになるってパターンでしょうか。

 

ただ、相当、時間をかけて、本数をやらないとそのレベルにはならないと思いますが、全く不可能だとは思いません。

 

今、ボルダリングジムの経営はとても難しくなっており、閉鎖するボルダリングジムも増えています。副業という路線も考えられたほうが絶対よいと思います。

 

 

 

ボルダリングジム起業する覚悟

 

ボルダリングジムを起業すると覚悟を決められたら、ボルダリングジムで起業したら、次のことを捨てる覚悟が必要だと思います。

 

・週休2日

・1日8時間労働

・ローンでマイホームを買う

・退職金、年金(65歳以上も基本的に働く)

 

基本的には以上のことを捨てる覚悟ができたら、ボルダリングジムを起業してよいのかなと思います。

 

まず、週休2日ですが、地方のボルダリングジムでこれを最初からやるのはほぼ無理です。週1回は定休日、私が過去にやっていたジムでは月曜日が定休日でしたので、月曜日がお休みでした。

 

最初の頃は、サラリーマンとの兼業でしたので、週休2日ではなく、年休2日ということがありました。元旦と、それ以外に1日休んだ以外は全部仕事しました。まさしく、ブラック企業を自らやる感じです。もうセルフブラック企業なんですよね。起業というものは、そんなものです。それでも赤字でした。本当に悲惨です。

 

少し、安定しても月曜日が定休日でしたが、月に何日かはコンペの準備、ホールド替えなどで定休日も働くことがありました。基本的に、休みが欲しかったら起業なんてやらないことだと私は考えております。

 

次に8時間労働も基本的に無理です。店舗というのは、基本的に営業時間が長いほど、得られるお金の総額が増えます。

 

最初にオープンした当時は、平日が19時開店で、23時閉店の土曜日、日曜日が昼の13時開店の19時閉店という感じでした。サラリーマンの兼業だったので、これが手一杯。

 

ボルダリングジム専業になって、平日が15時開店の23時閉店、日曜日が13時開店の20時閉店になりました。しかし、赤字だったのと、お客さんにもう少し営業時間長くしてくれないかと要望もあって、平日が13時開店の23時閉店、土日が10時開店の20時閉店になりました。これで黒字化したので、それ以降はこの営業時間で落ち着きました。

 

こういう実験をしたので、営業時間は長いほど売り上げはよくなる傾向はあります。しかし、定休日をつぶしてみた実験では、さほど売り上げが上がりませんでした。常連さんの一部が混雑を避けて月曜日に少し流れた程度で、売り上げは2~3%上がるくらいのものでした。その後は定休日なしから、週1回は定休日を入れる形で落ち着きました。

 

そんなこんなで、小さなボルダリングジムだと一人のスタッフで普通に回せます。ワンオペ最強なんですよね。ボルダリングジムの場合は、そんな感じです。なので、1日10時間プラス最初30分から1時間くらい早くきて、掃除なんかやっていましたけど、もうそこまでやると労働時間長くなり過ぎてしょうがないので、営業時間中の暇な時間に掃除はやってしまうことにしました。

 

掃除を営業時間内にやってしまうのは、議論の余地があります。平日の13時~17時は、お客さんがゼロの日も普通にあって、お客さんがいても2~3名ということも普通にありましたので、なるべくその時間に掃除を済ませるようにしました。これは都会の店舗だと難しいでしょう。

 

次にいきまして、ローンでマイホームを買うということも起業すると難しいです。

 

答えは簡単です。銀行でお金が借りられないから、基本的に自営業者でローンを組むことは難しいです。もし、お金が借りられるとすれば、毎年のように黒字で決算を組んでいて日本政策金融公庫、信用保証協会などの融資も完璧に毎月返済できている。債務超過ではなく、担保となるような不動産まで持っている。

 

そこまで完璧な優良企業でもない限りにはローンでマイホームを買うことは、難しいのではないかと思います。その辺の格付けは金融機関の関係者でないと分かりません。基本的には、大企業や公務員の3年目くらいの若造よりも格付け的には低いのは間違いないですよ。しかし、流行り廃りの激しいボルダリングジム業界ですので、こればかりは仕方ないです。

 

なお、マイホームについては、ボルダリングジムが超絶儲かって現金一括で買えちゃったとか、奥さんが安定しまくった仕事に就いていて買えるということもないこともないです。何はともあれ、ボルダリングジム一筋で新築マイホームを買うというのは、結構難易度は高いと思います。普通じゃ買えないと思ってください。

 

退職金、年金についてですが、まず退職金に関してはそんなものありません。しいて言えば、「小規模企業共済」というので経営者自身は退職金みたいなものを非課税で積み立てができます。この非課税というのが、大きくてもし黒字のお金だけで、2000万円の退職金を作ろうとすると、基本的には4000万円近く稼がないといけないです。実際にはもうちょっと税率低いと思うのですけど、法人税、住民税など課税されまくった上で自分の老後の退職金を残すのは難しいです。

 

経営者自身の退職金を残したいなら、小規模企業共済で月々何万円か掛けていくことです。なお、毎月7万円ずつ掛けていって20年積み立てて、1950万円程度で結構な額の退職金的なものになります。しかし、毎月7万円の積み立てはかなりハードです。実際には、毎月1万円くらいが妥当なところでしょうか。

 

年金に関しては、個人事業主の場合には国民年金です。老後の保障はほぼないといってもいいです。法人化すれば、厚生年金にも入れますが、掛け金は超絶高くてビビります。どっちをとっても年金に関しては悲惨です。

 

基本的には80歳くらいまで働く覚悟が必要かと思います。子どもを多く産んで、老後は子どもに養ってもらうくらいしかよい方法が思いつきません。それくらいシビアだと思います。

 

そんなことで、起業しても超厳しい現実がございますが、それでも心が折れない方は、ボルダリングジムで起業してみてください。

 

ローンでマイホームを買う場合の注意点

 

以前の動画で、ボルダリングジムで起業した場合に、マイホームをローンで買うことはほぼできないと述べました。実際に起業して分かることですが、毎年のように黒字で決算をすることは結構難しいです。

 

初期は当然のごとく、赤字になりやすく、最初の数年は債務超過なのが普通だと思います。債務超過とは、資産よりも債務のほうが多い状態で、その事業を売りに出した場合に、資産が少ないので、借金しか残らない状態です。基本的には、財政的に危ない状態なので、大企業の場合は、債務超過に陥ると銀行は融資を引き揚げる感じになるそうです。しかし、零細企業の場合には、債務超過というのはよくある話なので、融資を全部引き上げるということはないですが、銀行からお金が借りにくい状態ではあると思います。

 

仮に上手くボルダリングジムが軌道にのって、ほぼ毎年のように黒字決算である。借り入れの返済も滞りなく、好調なのでボルダリングジムの土地、建物も購入して、資産もある感じ。みたいな結構、いい感じだとマイホームをローンで購入できるチャンスもあるでしょう。

 

だいたい最初は、マイホームなんていらないと思っても、子どもが生まれると話が変わってきます。賃貸住宅だと子どもが泣く声、暴れまわる音など、集合住宅では気をつかうことがたくさんあります。

 

子どもができた段階で、周りの人たちも新築一戸建てを買うみたいな人が増えてきますね。子どもが小さい時に、ローンで買われる方が増えます。

 

ローンでマイホームを買うのは、よいと思います。金利も安いですし、現金一括とか考えていたら、マイホーム買えた頃には子どもが巣立ってマイホームがほぼ必要なくなりますからね。

 

しかし、一つだけ注意点があります。事業用で融資してもらっている銀行からは絶対にマイホームローンを借りないことです。

 

これだけは言っておきます。どれだけ担当者を知っていて、マイホームのローンが借りやすくても事業用の融資をもらっている銀行からマイホームローンを組んではいけません。これは絶対なので、必ず守ってください。

 

金利が少々高かろうと、違う銀行から疑われようとも、事業用の融資をもらっていない銀行、金融機関を探してマイホームローンを組んでください。

 

理由は、ボルダリングジム事業が行き詰まった場合に、マイホームが抵当に入っているとあまりよいことがありません。子ども、奥さんが愛着を持って住んでいるマイホームをボルダリングジムが行き詰まったことで手放すというのは、もう想像しただけで地獄です。本当に地獄です。考えたくもないほどの地獄ですよ。

 

子ども、奥さんは、我が家を追われて、泣き叫びます。また、それが元で離婚して一家離散とか普通に考えられますからね。

 

ボルダリングジム事業が行き詰まっても、マイホームの融資が別の銀行であれば、さすがにマイホームの方には手出しができません。ボルダリングジムが差し押さえられ、競売にかけられてもマイホームは守れる可能性が高いです。

 

さすがに家を銀行に押さえられるのは、精神的にきつすぎると思います。なので、事業が悪くなる日も警戒して、マイホームのローンは他の銀行で組むということを忘れないで下さいね。

 

嫌儲の人たちは無視しよう

 

 

皆様こんにちは。

2020年3月19日にこの記事を書いております。

 

本日は、ボルダリングジム起業者向けに心構えというか、自分の反省も踏まえて、語っていきたいと思います。

 

私はボルダリングジムを経営していて、今はしておりません。起業した当初にちょっと失敗したというか、そういうことを語っていきたいと思います。

 

ネット界隈でよく見かけるというか、日本特有の思想なのかどうかは分かりませんが、儲けるということに関して、忌み嫌う人が一定数います。クライマーの中にも、クライミングで儲けるとはけしからん、みたいな人もいるにはいますね。

 

それで、まず結論なのですが、儲けを忌み嫌う人たちに関しては、全部無視していきましょう。

 

まず、儲けというのは、基本的に利益をいうと思うのですが、頂いたジム使用料や物販の場合は売上から仕入れや固定費などかかった経費を引いた分が大雑把にいって利益です。この利益がボルダリングジムの運営の原資になります。

 

この利益がないとボルダリングジムは成り立っていきません。これは、経営者ならば誰でも分かることです。

 

この利益を否定されたら、経営そのものが全部成り立ちません。ですから、とにかくボルダリングジムの経営者になったら、この儲けに関してどん欲に求めていって欲しいです。

 

あなたが儲けたお金で、さらにボルダリングジムの施設を改修したり、新しいホールドを買ったり、従業員を雇ったりして、どんどん拡大させてください。これは何ら悪いことではありません。

 

私の経験から言うと、私は元々サラリーマンをしていたのですが、どん欲に利益を求めて、それを投資してボルダリングジムを拡大できるような考えになるまで、私の場合は3年かかりました。それまでは、どちらかというと嫌儲というか、儲けすぎはよくないみたいな思想があったように思います。

 

それではボルダリングジムは一向に赤字のままですし、赤字のままだと結局のところ、ジムは成長しませんから、お客さんにも迷惑をかけてしまいます。

 

儲けすぎて一部から陰口たたかれるよりも、赤字を垂れ流してそのままにしている無能な経営者になって欲しくありません。

 

だから、もう必死になって利益がでることをやっていくこと。その利益が、クライミング業界の経済の一端を賄っているくらいの覚悟と勇気をもって経営に邁進して欲しいと思うのです。

 

これは、口で言うと簡単だけど、やるのは結構難しいです。利益がでるようなことはそう簡単に見つかりません。

 

結局、お客さんは少しでも少ない金額で物を買いたいし、サービスを受けたい。だけども、その金額が低すぎれば、店側は赤字になってしまいます。店側は、少しでも高く物やサービスを売りたいわけなのですが、高い金額であってもお客さんが満足して、その金額を支払ってくれるものを開発していかないといけません。

 

そして、それらのサービスが、これからもどんどん変化していくわけです。それを追い求めるのはとても大変なんです。

 

少なくとも、儲けを否定したら、ボルダリングジムの経営者としては失格なので、どんどん儲けて、利益を出していくという心構えでぜひお願い致します。

初心者が居つくようにするには

 

皆さん、こんにちは。本日はボルダリングジム起業希望者向けに、初心者が定着するようなボルダリングジムにするにはどうしたらよいかについて述べていきます。

 

まず、誰もが最初は初心者だったのですが、3年くらい経つと初心者だった頃の気持ちをみんな忘れてしまいます。どうしても、初心者の目線で考えられなくなります。これが結構重要で、見落としがちな点ですね。

 

どのような気持ちで初心者がいるかというそういう目線でボルダリングジムの設計をすることは大切だと思います。

 

以前にも動画にあげていたと思いますが、私が以前、管理していたジムでこういうことがありました。

 

とある店舗でですね、全体で120坪ほどある大型のボルダリングジムだったのですが、30坪ある部分と60坪の部分の2か所に分かれていました。元はトラックの修理工場で、10トントラックなど大型トラックが修理できるような広い場所でした。そこを改造してボルダリングジムにしたのですが、一部にどうしても撤去できないコンクリートで仕切られた壁があって、そこは壊せないことが分かりました。

 

本当は90坪の広い、広いボルダリングジムにしたかったのですが、30坪分は細長くて、狭い居室が残ってしまいました。

 

広い方は、豪華に140度、120度、110度程度の壁が3枚重なったような形状で、横に並べると30メートル近くになる、広いボルダリングジムにしました。

 

超広々で、ここがメインで人気が出るだろうと思いました。

 

で、残った30坪の方は、仕方ないので、90度、100度、110度と緩い傾斜の壁を横幅12メートルくらいで作りました。ウォームアップ用にこういう壁も一応作っておこうかな程度の考えでした。最初は、あってもなくてもいいや程度で考えていました。

 

しかし、運営をはじめてビックリなんですよね。

 

広さの比率で言うと、メインの壁とサブの壁で2対1なので、普通に考えれば、利用率はメイン2に対してサブ1くらいと思うじゃないですか。意外な結果が出たのです。

 

なんと利用率で言うとサブの傾斜の緩い壁が5くらいに対してメインが1なんですね。

 

そこで、私は考えました。そんなに傾斜が緩い壁が欲しいなら、一部、120度程度の壁を形状変更して、100度くらいにし、さらに90度の壁とスラブまで作ったのです。

 

壁の傾斜が強すぎるのが主な原因であるのであれば、メインの方で利用率が上がってくると思うのですが、これが不思議でやっぱりサブの壁の方が利用率が高いのです。

 

そこで、いろいろな方に聞いて回ったのですが、一番多かった答えが、

メインの壁の方を使わない理由、それが上手い人から見られたくないから。

そういう答えが一番多かったです。

 

サブの壁の方には、確かに上手い人はほぼ来ないで、初心者ばっかりなんですよね。そう、初心者ばかりなので、居心地がよかった。というのが正解だったようです。

 

なので、ボルダリングジムを作られる際に気をつけることは、初心者と中・上級者の壁を分けられるならば分けたほうがよいということです。

 

傾斜の緩い壁は、上級者も使いたい需要があるので、初心者用の傾斜のゆるい壁と、上級者用の緩い傾斜を分けたらもっとよいです。

 

初心者の壁は、目立つ場所にせずに、ちょっと隠れた部分、奥まったところにすると初心者が居つきやすいです。

 

やや細長くて、奥まっている部分に初心者が多く集まって、そこには上級者は来ない方が居心地がよいみたいです。

 

結構、はっきりとした結果が出てびっくりしましたが、初心者の目線というのも忘れてしまいがちなので、その辺はいつでも気にかけるようにすることが人気ボルダリングジムをつくる秘訣だと思います。参考にしてみてください。

 

初心者強化課題

初心者強化課題を作ったらヒットした話

 

皆様こんにちは。

本日は、2020年3月22日にこの記事を書いております。

新型コロナウイルスが世界中に拡大しておりまして、アメリカ、イタリア、スペインなどで感染拡大中です。

 

さて、本日は以前に経営していたボルダリングジムで初心者強化課題というのを作ったら、流行ったという話です。

 

以前に経営していたボルダリングジムで、ホールド替えをしたときに、一番簡単な課題からテープで番号を振っていって、1番から30番まで順に難しくなっていくという初心者強化課題というのをやりました。

 

ある初心者のお客さんから、どの課題から取り組んだらよいか分からないという意見を元に考えた結果、このようなシステムが生まれました。

 

ピンク色のテープに番号を書いていき、1番のピンク色なら、1番のピンク色のテープのついたホールドだけを使ってゴールのホールドまでたどり着くというものです。

 

足は、初心者だとうまく理解できないと思って足は何でもOKにしました。足自由については、これは賛否両論あると思います。基本的にいって、クライミングを上手くしたいなら、足自由課題とかは絶対にやってはいけないと思います。足自由だとクライミングのムーヴを覚えないんですね。

 

ひたすら壁に正対して、両腕の力だけでガシガシ登るのが癖になってしまう恐れがあります。あと、足自由だと足の置き方は雑になりますよね。もう、大きいホールドを選んで足を雑に置いても、登れてしまいます。

 

とはいえ、若干最初の入り口は雑な登り方を容認しつつも、上のレベルに上がった人は、皆、それなりに手足限定の課題に移っていって、そこそこ足の置き方、ムーヴも上手くなりました。

 

とにかく、初心者に再度利用して欲しかったというのが一番でございまして、そういう課題を作っていきました。

 

1番から8番までは、とにかく梯子、階段みたいな超ガバガバな課題です。

 

9番くらいから、ちょっと横向きのガバが入る。

 

10番から1か所だけアンダー向きのホールドが入る。だけど、ほぼガバだけみたいな。

 

20番台から、ちょっとスローパーとかポケットなどエグいホールドが入ってきて、28番からあれあれちょっと難しいよ、これはというのがでてきて、最後の30番が長モノで30手くらいある超長い課題で、これが1か月くらいやり込まないと登れないエグさでした。

 

4級くらいはあったかもしれませんが、これを登り切った人はほぼ次の月から月会員みたいな感じでした。

 

自分でチェックできるようにチェックシートなるものを作って、レターケースに保管できるようにしておりました。

 

この辺ですごく国民性というか日本人の几帳面さがでますよね。ほぼ全員の人が1番から順を追って、課題をやるんですよね。1番、2番、3番とスタンプラリーのようにやるのが好きな国民で、例えば23番が登れて、22番が登れないと悩むんですよね。

 

別にどの順に登れたってどうでもいいと思うじゃないですか。だけど、ダメなんですよね。こことここの課題の難易度が逆だって、苦情が来ちゃったりして、結構面倒臭かったです。まあ、個人差があるので、多少前後することはありますよ。とは伝えていましたけどね。

 

で、外国の人っていうのは、言葉の問題もあろうかとは思いますが、こういうのに全く興味を示す人がいませんでしたね。もう、自由なんです。

 

課題すら自由な外国の人は多かったなあ。もう国民性の問題も大きいけども、日本人は規律みたいなのがないと生きられないくらいそういうのに敏感なんだろうなと思ったりします。

 

と、話があっちこっちに飛びましたが、初心者が居つくようにするには、スタンプラリーのような課題を作って、それで誘導しながら、鍛えていくとよいと思います。

 

日本人は、そういうスタンプラリーっぽいのがとても好きな国民性であるので、ハマる人が多いです。

 

予算があれば、30課題達成時にプレゼントがあるとかすると、盛り上がると思います。しかし、うちのやっていたジムの場合にはエサ取り問題が浮上して廃れました。なぜかというと、チョークボールか何かをプレゼントしていたのですが、常連さんがホールド替え初日にあからさまにプレゼント欲しさに登って、「プレゼントちょうだい!」とやってくるのです。

 

それで、予算が足りなくなって、プレゼントはやめました。やりだしたらきりがないなという感じでした。1回もらった人は2回目のプレゼントはなしにするとかすればよかったかもと今となっては思います。

 

そんな感じで、初心者向けの課題を工夫するのは大切なことですね。

 

物・サービスを売る力が大切

皆さま、こんにちは。

 

いつもながらボルダリングジム事業者向けにYoutube動画を発信しております。

 

何度も言っておりますが、私は以前、ボルダリングジムを経営しておりまして、今は経営しておりません。

 

ボルダリングジム経営で大切な力とは、物・サービスを売る能力、これは大切だと思います。

 

ときどき質問を受けるのですが、ボルダリングジム経営をやりたいのだけど、何を勉強すればよいですか?

 

そう質問を受けます。

 

ボルダリング能力を上げることなのか?

それともボルダリングジムでアルバイトして実務を覚えることなのか?

 

私が考える一番大切な能力とは、ボルダリングジム経営者にとって必要な力とは、物・サービスを売る力だと思います。

 

つまり、一般の企業でいう営業職ですね。

 

お客様に物やサービスを売っていく能力は本当に大切です。基本的にお客さんは、お金を出して物やサービスをそんなに買いたいと思っていないです。買うにせよ、なるべく安く買いたいわけですね。

 

だけど、ボルダリングジムの側からするとなるべく高く、そしてたくさん買って欲しいです。そのほうが利益が出ますからね。

 

お客さんはなるべく買いたいくない、店側はたくさん売りたい。

 

この完全に相反する動機を一致させるものが営業力だと思います。

 

そんなに買いたくない人に喜んで買ってもらえる能力が大切です。本当に大変なんですね、ものを買ってもらうことというのは、大変難しいです。

 

ボルダリングの登る能力ならば、ルートセッターさんを1日2~3万円くらい支払えば、そこそこよいルートセットをしてくれる人は都会なら比較的簡単に見つかります。

 

ボルダリングジムの実務を経験したアルバイトさんも、時給1000~1200円くらい出せば、都市部ならそこそこ見つかると思います。もっと時給が低くてもボルダリング好きな人はアルバイトしたいと思っているかもしれません。

 

だけども、物やサービスをがんがん売れる人というのは、なかなか代用が効きにくいのです。結構な金額を出して、正社員でボルダリングジム営業職みたいな方を雇えれば、話は完全に別なのですけど、例えば地方の零細ボルダリングジムだとほぼ無理な話です。

 

そこはオーナーさんの腕の見せ所というか、売り方の能力で差がでる部分だと思います。

 

なので、前職というか、以前に会社員をやっていて、営業職だったりすると超有利だと思います。

 

ボルダリングジムの実務なんてものは、半年もやっていればそこそこ覚えます。ルートセットなんかも、そんなに登れなくてもグレードの低いものは結構やればやるほどいい課題が作れるようになるものです。

 

だけど、物やサービスを売るイロハは、ボルダリングジムをやりながら覚えるのは結構難しいです。有能な営業マンのお客さんが親身になってアドバイスしてくれたりすれば、別なんですがそんなケースは稀です。

 

さすがに、以前に営業・販売の仕事をしていなかった方は、もう市販の本とか読み漁ってそういうものを売る力をつけたほうがよいと思います。

 

とはいえ、私のお話をすると、実は営業というのをかけたことがないです。

 

特に物を売ろうと必死になったこともあまりないです。自然にやっているだけ。

 

うーーーん、なんていうか必死になって営業トークかけられて、その人から買いたいと思ったことがほぼないです。やっぱりそんなに圧力かけられると逆に大丈夫かなと警戒してしまいます。

 

自然体で、そこそこよいサービスや物をそれなりの値段で、買いたければ買えばよいし、買いたくなければやめればいいです。

 

というスタイルでやっていましたが、以前にパソコンショップで保守の仕事をしていましたが、高齢者にそこそこ高いパソコンを何台も売りつけていました。防犯カメラの会社で技術職をしていた時代も、それなりにオプションのパーツ、小さな工事などは売っていましたね。

 

やっぱりですね、無理に売るのはよくなくて、相手が何を欲しているかをいち早く察する力と、いかに信用してもらえるかが大切なのかなと思います。

 

あまり熱心に営業については、考えなくても自然にできていた珍しいタイプなので、あまり参考にならなくて申し訳ないです。しかし、営業の力というのは結構重要なので、営業、マーケティングなどは勉強されたほうがよいと思いますよ。

 

6年で売上高96倍を達成した、たった1つの手法

皆さま、こんにちは。

本日は、私が以前、ボルダリングジムを経営していたのですけども、その時の経営手法について少し深堀りしてお伝えして参ります。

他の動画で何度も触れているのですが、私は以前、ボルダリングジムを経営しておりました。一番多いときで4店舗を経営しておりましたが、今はボルダリングジムは全て閉店させました。

 

まず、最初に私の使った手法は、残念ながら今は使えないと思います。というのは、ボルダリングジムが非常に少なかった時代から増えてきた時代だったから使えた手法であること。そのときにボルダリングジム業界にバブル景気がやってきたその最中だったから使えた手法だからです。しかし、私の手法をちょっと応用すれば、あなたも一気に売上高を増やして利益を増やすことができるかもしれません。

 

まず最初にですね、私のところのボルダリングジムが4軒あったのですが、会社の売上高でマックスはいくらだったと思いますか?

 

首都圏ではなくて、地方都市のボルダリングジム4軒の売上高です。

 

結論から申しますと、年間売上4800万円でした。

 

初年度の売上もひどくて、これがなんと年間売上高がたったの50万円。これもひどいです。

 

売上50万円のかかった費用が100万円で、差し引きマイナス50万円でした。サラリーマンで副業だったので、なしえたすさまじい赤字です。

 

で、普通に考えて、売上高がたった50万円の超絶しょぼしょぼな地方のボルダリングジムが売上高4800万円のジムに生まれ変わったか?その手法についてお伝えして参ります。

 

まずですね、ボルダリングジムで儲ける攻略法を思いついてしまった。

 

ここが重要です。攻略法に気づいてしまったという点です。知りたくて気づいたのではなくて、やっているうちにふとしたことで、これ行けるんじゃね!?みたいな。

 

で、やってみた。そしたら、えっ、まじ?これマジで攻略法じゃん!みたいな。

 

うーーーん、ゲームで言ったらですね、ふとしたことでバグっぽいのがあって、その武器を使えば何でも倒せるじゃんみたいな感じです。

 

それもふとしたことで気づいてしまって、さらに面白いことにそれを実験したら当たってしまった感じでした。

 

まずですね、売上高50万円のしょぼしょぼボルダリングジムですが、この1店舗でスタートしました。

 

地方のボルダリングジムで2006年か2007年くらいだったと思います。今から15年くらい前の時代。まだガラケーでピコピコ通信している人が多かった時代です。着うたとかあった時代だったと思います。

 

その頃のボルダリングというのは、知る人ぞ知るみたいなマイナースポーツでした。お客さんは1日2~3人が通常運転で5人来たら結構多いみたいな・・・。そんな感じでした。

 

なので、超絶貧乏で、ボルダリングジムも手作りしていました。

 

赤字でしたけども、それなりに楽しくやっていました。で、ちょっと儲かって、ジムの改築をやったんですね。そうするとお客さんも超喜んでくれました。

 

大工の兄ちゃんと知り合いになって、それで工事のやり方を教わりながら、ジムを作ったら結構上手く作れたんですよ。さらにクライマーで壁職人の経験がある人とも知り合いになって、さらにジムの作り方のスキルが上がりました。

 

と、そのときあたりに2号店を作って、やっぱり貧乏だったのだけど、ボルダリングジムを作っては壊しみたいなことをしていました。改築すると結構、お客さん喜ぶじゃんみたいな感じ。

 

いつもあちこちで改築するボルダリングジムみたいな感じ。すると、やっているうちにジム建てのスキルが上がっていくことに気づいたんですね。

 

1つ目の気づきは、ボルダリングジムって建設すれば、お客さんが喜ぶってこと。

 

2つ目の気づきは、ボルダリングジムって素人でも結構簡単に素早く作れるじゃんってこと。

 

そうやっているうちに東日本大震災がやってきて、売上大幅ダウン。

で、金融機関から借り入れでしのぐことになった。

 

そこで、3つ目の気づきがあった。な、な、なんと、結構お金って簡単に借りれるじゃん!ってこと。これは大きな過ちだったなと後から知ることになるが、その頃にはなぜか法人になっていたので、意外に簡単に公庫からお金が借りられた。

 

変に資金調達に強くなってしまった。

 

そうやっている間に、前述の3つのことを合わせると、ボルダリングジム建設の攻略法を気づいてしまったんですね。

 

その攻略法というのがですね、めっちゃ簡単なことなんですけど、ボルダリングジムを誰よりも安く、素早く、ライバル店がないところに建てちゃえば、結構儲かるんじゃね?って話。

 

まあ、誰でも思いつきそうな話じゃないですか。それでですね、そこから凄いことやっちゃうんですけど、この攻略法をさらに限界まで突き詰めてみたんですよね。中途半端じゃいけない。もう限界までこの攻略法を私なりにグレードアップしたんですね。そうするとこうなります。

 

安くですが、ボルダリングジムの30坪タイプで建設費がだいたい1000~1500万円くらいなんですよね。それがいくらで建設したと思いますか?

 

なんと、300万円です。

 

工事は当然、自作しますが、職人は私一人で、あとはアルバイト、店長さん、実の父親みたいな感じ。職人さんだと1日あたりの日当が2~3万円が相場ですけど、アルバイトなら工賃も安いです。高いところ登るのとかは、死んでもいい自分が進んでやっていました。

 

次の素早くはですね、ボルダリングジム30坪サイズを作るのに工期がだいたい普通の工務店で2~3か月程度かかります。内装、壁建て、水回り、業務エアコンのサイズなどで工期は大きく変わりますけど、だいたい2か月くらいはかかりますかね。それが、なんと工期がたったの14日です。

 

独自にあみ出した手法があって、単管パイプとラッパクランプを組み合わせた独自のボルダリングウォールの組み立て法です。そして、組み立て方は、ほぼほぼワンパターンなんです。特に壁の形状にこだわりはなしです。壁の形状とかにこだわりがないから、CADで図面を引く必要もないし、下手すりゃ設計図なしの勘で壁建てしていたことすらあります。もうハチャメチャだけど、それでもやっちゃうみたいな感じです。

 

で、工事に入る前に様々な準備がありますが、壁建てのプロジェクトで不動産物件の通常は賃貸なんですけど、物件を見つけてきて、工事の計画を立てて、いろいろやるのに普通は2~3か月ほどかかります。これもうちは最速14日です。

 

資金調達とかもすさまじくてですね、これが今かんがえてもビックリなんですけど、銀行の担当者に電話をかけるんですね。

 

「どうもこんにちは。ちょっと▽▽銀行の〇〇さんにお願いがあるんですけど、××地区にボルダリングジムを建てたくて、500万円5年で融資お願いできませんか?」

って電話すると、300~500万円ならその電話だけで融資が決まっていました。1000万円レベルだと、ちょっと支店長に許可もらってきます!って言われたけども、3時間後くらいには決まっていたかな。資金調達ってちょろいじゃん!って思っていましたよ。マジで。だけど、これが地獄の始まりだったんですけどね。

 

あとで、超絶なしくじり先生みたいな体験もどこかでお伝えしたいですけど。

 

資金調達は、こんな感じでの電話1本、3分間みたいな。事業計画書とかそんなややこしいものも一切なしですよ。あと、賃貸物件の連帯保証人をお願いして、OKだったら、不動産屋に電話して、3日後に手付払いますからみたいな感じ。

 

壁の図面とかややこしいことは現地でやりながら決めるとして、ちょっと多めに木材と単管、パネルを発注してみたいな感じ。ほぼルーチンワーク化していたので、業者に電話して納期だけ確認しておけばOKになっていました。

 

こんな感じで、一つ、思いついた攻略法を実験したみたんですね。

 

そしたら、大当たりしちゃったわけですよね。300万円で投資した物件がですね、なんと1年で1200万円も稼いじゃったわけです。

 

で、次も前述の攻略法を試したら、やっぱり儲かった。もう天才じゃん、俺みたいな感じ。たった1つ気づいてあみ出した攻略法を、ひたすら繰り返しただけなんです。シンプルに1回成功した方法をコピーしただけで、その当時は単純に儲かりました。

 

ひたすら気づいた攻略法を、単純に試していたらいつの間にか売上高が96倍になっちゃった。ってお話でした。で、お楽しみのしくじりのお話はまた今度にしますね。たぶん、しくじったお話の方が面白いと思うけど、まだしくじり中なので、もう少し時間を空けないと関係者の人に迷惑かかっちゃうから難しいかなと思います。

 

このYoutubeチャンネルがあと3~5年後も続いていたら、たぶんしくじり体験がすべてお話できるくらい、いろいろなことが時効になっているかなと思います。

 

客単価×延べ利用者数で売上を推定する

客単価×延べ利用者数で売上を推定する

 

皆さま、こんにちは。

2020年3月28日にこの記事を書いております。

 

本日は、ボルダリングジムの新規開業者向けにどのように売り上げを予測するかについて解説していこうと思います。

 

まず、売上ですが、基本はボルダリングジムの利用料金については、客単価×延べ利用者数で計算できます。

 

意外と単純です。

 

それで、客単価については、うちの経営していたボルダリングジムでは1050円くらいを客単価として想定しておりました。

 

1050円×500名=52万5000円

 

となります。かなり大雑把な計算ですが、だいたい、月の収入が50万円くらいかなということがわかります。

 

この客単価については、月会員で1か月間に8回から13回くるみたいなヘビーユーザーさんも含んでおります。

 

私の経営していたボルダリングジムでは、初回の登録料、レンタルシューズ代を含めた価格がだいたい2700円、ビジター1日料金が1400円、1か月の利用料金が8000円で組んでおりました。

 

それで、統計を出したところ、だいたい1000円~1200円程度が客単価になっておりました。想定としてはやや低めの1050円で、客単価を出しておりました。

 

都会の店舗で、もう少し値段は高めのボルダリングジムが多いと思うので、通常のボルダリングジムの実効値としては、客単価を1500円程度で設定でよいかもしれません。

 

あと売り上げに効いてくる金額としては、物販の売上ですよね。

 

この粗利については、うちのボルダリングジムの場合は、23%で組んでおりました。

 

物販の粗利については、秘密のところで、正確な数字はYoutube上では言えません。これはごめんなさい。業界人だった端くれとして、この正確な数字は、言えません。それは、今、ボルダリングジムや登山店などで働いている方が、価格交渉しづらくなるじゃないですか。なので正確な粗利率については言えないのですが、実際の粗利に関しては、ちょっと違うと思います。

 

ただ、うちの店舗では、年に数回、在庫整理のバーゲンセール等で粗利が大幅に下がることが多く、実効値としては23%程度だったかなというところです。

 

なので、月に15万円分の物販があったとしたら

 

150000円×0.23=34500円の粗利となります。

 

それで、ジム利用料と物販粗利で、上の例ですと

 

売上559,500円となります。

 

これが消費税込みでありますので、0.9をかけて、残る粗利が大雑把に503,550円となります。

 

しかしですね、消費税の支払いをしている業者ですと、様々な諸経費を支払った分の消費税は還元される計算となるはずなので、0.9をかけるのは最後でよい感じですね。

 

これが、売上部分になりまして、この数字から、家賃、光熱費、通信費、広告費、アルバイト代、融資の返済、融資の利子などを差し引いていきます。これでプラスであれば、数字としては回っていくかなといったところです。

 

結構、大雑把な感じの計算ですが、不動産物件を見た時に、この数字がすらすら頭の中に出てこないとボルダリングジムの経営者にはなれませんよ。

 

そんなに難しい計算ではないので、ぜひ覚えておきましょう。

 

ボルダリングジムと不動産の法律

 

皆さん、こんにちは。

ボルダリングジムを開業させたい場合に立ちはだかるのが、不動産です。

 

他の動画で、何度も言っていますが、私は昔、ボルダリングジムを経営しておりました。4軒も経営していたので、すごく分かるのですが、ボルダリングジムと不動産というのは切っても切れない関係があります。

 

とにかく、ボルダリングジムを起業したいのなら、不動産の勉強はしておきましょう。

 

まずですね、不動産というのがものすごく奥が深くてですね、「宅建士」という資格があるほど日本の不動産の法律、規則というものが多岐にわたります。さすがに宅建士の資格を取れとはいいませんけども、それなりに不動産の知識は持っておいたほうがよいです。

 

というのはですね、以前に多かった倉庫や工場を改造して作ったボルダリングジムに関しては、たぶんですね8割か9割くらいは違法状態になっていると思うんですね。

 

それは、倉庫や工場がどのような用途で登記されたかによるんですけども、基本的には「倉庫」や「工場」のままではボルダリングジムを営業できないんですね。

 

それで、そういう知識は後から知ったのですけども、昔の自分は全く知らなかったです。不動産屋さんも田舎の不動産屋さんで、爺さんが一人でやっている小さな小さな不動産屋さんでした。もう80代のしょぼしょぼの爺さんが、不動産屋さんでやっていて、途中で膝の手術するから、病院来てくれって言われて、車で病院にいってカギを渡してもらった思い出があります。

 

そんな感じだから、たぶん不動産屋さんもそういう細かい法律とかよく知らなかったと思うんですね。だから、大丈夫な面があったかもしれないし、田舎だから許されていた部分もあったと思います。

 

基本的には、そういう不動産屋さんを取り締まるような法律というのは、建築をする際、事業をはじめる直前、あと何か問題が起きた時にしか、行政がストップさせるということはないですね。

 

警察の速度違反の取り締まりみたいにですね、常に違法なものを行政が取り締まるという仕組みじゃないんですよ。そういう建築の行政当局も暇じゃないですから、常に街中を巡回してこれは違法建築とか調べたりはしないです。

 

だから、某マンスリーマンション会社の違法建築とか問題が出てこないと基本的には分からない仕組みです。

 

基本的には、違法といえば違法だけど、もう建物として建ってしまって、それ以降、問題なく使えていた場合には、特に行政から処分があるということはほぼないです。なので、工場や倉庫を改造したボルダリングジムも基本的には、建ってしまったものはそのまま使えるという感じでよいと思います。

 

しかしですね、この頃はコンプライアンスという考え方が出てきて、都市部を中心にそういう不動産の細かい法律に関して、不動産屋さんからガヤガヤ言われることが多くなってきています。

 

つまり、ゆるゆるだった昔とは違って、法律をきちんと守っていないと問題が起こったときにですね、不動産屋さんも責任を取らされるようなそんな流れになってきています。

 

なので、めっちゃよい立地の倉庫物件があって、家賃も安いのだけど、

「この物件は、倉庫以外の用途は不可です」

とか言われるのは普通です。

 

まあ、法律通りにいくとその対応が普通です。

 

それでですね、倉庫物件をボルダリングジムに使う裏技というかそういうのがあってですね、一つ目が店舗として用途を変更してしまうという方法です。

 

この方法ですと、法律には一応適合しますけども、経費がやたらとかかります。

 

建築されたときの書類関係、図面関係がばっちり揃っていても何十万円も経費がかかるかと思います。

 

もし仮に図面関係がなかった場合には、建築士さんに図面を作ってもらう必要があって、測量、強度計算みたいなことを1からやり直してもらう形です。費用も時間も膨大になります。

 

超絶な裏技なんですけどね、ボルダリングジムを100平米以下にしてしまうとなんとか用途変更の必要がなく、とりあえず法律的にはギリギリセーフになります。しかし、80坪の物件で32坪分しかボルダリングジムに使えないとなると、超狭い感じになります。

 

そんな感じで、この頃は不動産関係の法律が超うるさくて、大変だと思います。なお、私は不動産の宅建士の資格は持たないです。嘘を言ってしまっているかもしれないので、とにかくですね、ボルダリングジムを建てられる際には、建築士、宅建士の方など専門家に法律面に適合しているかどうか、相談しながら建設するようにしましょう。

 

ボルダリングジム経営の必勝法

 

 

皆さん、こんにちは。

ボルダリングジム経営の必勝法と題してお伝えします。

 

他の動画で何度も言っていますが、私は以前、ボルダリングジムを経営しておりました。今は廃業しました。

 

それで廃業した人間が、ボルダリングジムの必勝法が分かります!と言ってもちょっと説得力ないと思うじゃないですか。確かに、その必勝法が分かるなら、その通りにやればいいじゃん!ってそういう話なんですけど、その通りなんですよね。そう、一応、必勝法はあるんですけど、ちょっと問題もある必勝法なんですね。

 

では、まずですね、どういう必勝法かと申しますと、作戦としてはサッカーで例えて言うなら、ガチガチのドン引き守備作戦という感じです。もう、ディフェンダーは5人くらい使って、攻めるフォワードは1トップとかにします。基本的には全員引いて守って、攻撃は2~3人くらいしか上がらない作戦です。

 

点は入りにくくなるけども、自分のところも点数はほぼ取れないかなという感じですよね。そういうのをボルダリングジムでやるような作戦です。

 

つまりですね、借金とかそういう危ないことは基本的に全部やらない作戦ですね。

 

とりあえず、私はこの作戦を「ボルダリングジムpay-as-you-go作戦」と命名します。

 

まずは、最初に貯金をめっちゃします。自己資金は、借金できないから、1000万くらいやりましょう。できるなら、1500万円でもよいですね。

 

自己資金を貯めるのに年間200万円積み立てて5年ですねー。

 

超厳しいですよ。マジで。

 

だって、年収が300万円の若手サラリーマンならばですね、年間200万円天引きしますと、使える金額は、100万円でそれに300万円の年収に税金や社会保険は満額かかってきますから、賞味つかえるのは30万円とかそれくらいになります。

 

実家暮らしで、お母さんに昼食のお弁当を作ってもらって、夜の飲み会とかは全部断りまくりでやっとクリアできる感じです。

 

だけど、ボルダリングジムには通わないといろいろ学習できませんから、ボルダリングジム代を月々1万円はボルダリングジム代ですね。すると、残り月々自由に使えるのは15000円くらいですね。その辺の高校生より貧乏かもしれません。

 

これを5年やって、やっとボルダリングジムが建てられます。

 

次にですね、ボルダリングジムを建てたら、基本的に借金はNGなので、例えば毎月10万円利益が出たならば、改築費用などに5万円は貯蓄しておく感じにします。

 

それで積み立てをやっていきます。月々5万円の積み立てで、1年に60万円。5年で300万円の貯蓄が貯まります。

 

自己資金で極貧生活をしているので、余裕でしょう。その300万円で、なにをするかというとジムの改築、ホールドの買い足しですね。

 

とにかく出てくる利益は、改築の積み立て、ホールドの買い足しに回ります。なので、多分ですね、自分の生活に回る費用は10万円程度になるでしょう。

 

そのうちにですね、結婚したくなったり、子どもができたりすると結構しんどいんですね。これが。

 

たぶん、この「ボルダリングジム pay-as-you-go」作戦でいうと、現代の日本で普通の結婚して子どもを作るというのはほぼ諦める覚悟が必要です。例外的に、奥さんが超絶ボルダリング好きで理解があるとか、奥さんが超仕事ができる人で収入がめっちゃ多いとかだとまわっていく可能性があります。

 

しかし、そうでない限りには結婚とかそういうのをほぼ諦めて、実家暮らしでOKみたいじゃないと難しいだろうなと思います。

 

あと、基本的には借金しないので、不景気になっても、借金はどこにもしていないので基本的に借金を背負うことにはなりません。そこだけは盤石に安全なんです。

 

ただ、問題点として2つあると思うんですよね。

 

1つ目。

常に自己資金でやっていくので、超絶に安全なんですけど、運転資金という考えが全くないので、常に貧乏。プライベートで使えるお金も全部、ジムの運転資金に消えているんですね。いつも貧乏、利益は出ても常に貧乏、ボルダリングジムのために常に貧乏し続ける覚悟がある人だけが使える方法です。

 

2つ目。

スピード感が全くない。

これって、ビジネスの世界で致命的にダメなんですね。

 

例えば、5年間の自己資金を貯めている最中、ちょうど2年半目にですね、超ボルダリングが流行ってきてますってテレビで伝えていて、そこで超絶安くて、広くて、駐車場もいっぱいあって、人通りも多いところに空き物件を発見した。

 

だけど、ここでかなり能力のあるビジネスマンなら、日本政策金融公庫あたりにいって、自己資金500万円あるから、500万円貸してくださいとやって、ビジネスはじめちゃうわけです。そうするとですね、ややリスクはありますけど、2年半の時間を節約できるんですね。

 

ただ、このボルダリングジムpay-as-you-go作戦をやる人は、「うーーーん、ちょっと借金怖いから」となっちゃうわけ。

 

サッカーで例えるなら、相手のボールを中盤で奪って、今、絶好の反撃チャンスでそれなりに点が入りそうなのに、「うーーーん、自分はディフェンダーだから、戻らない」とバックパスしちゃっている感じ。

 

負けはしないのだろうけど、このスピード感のなさでは勝てません。

 

確かに負けにくい感じはしますけど、ひたすらボルダリングジムpay-as-you-go作戦にこだわるとよくないですね。

 

なぜこんな話ができるかと申しますとですね、私がボルダリングジムをはじめて5年ほどはほぼ借金なしでやっていたのですよね。つまり、ボルダリングジムpay-as-you-go作戦の一番最初の実行者は私だったというわけです。

 

確かにですね、生活はいつも困窮を極めていましたね。家賃3万1000円の安アパートで妻と二人暮らし、まだ子どもは生まれてなかったけど、常に貧乏でしたよ。お客さんがあまりに汚くて古いものしか着ていないからといって、コンペでもらってサイズの合わないTシャツを恵んでくれたりしました。それくらい貧乏でした。

 

そういうことで、必勝法はあるんだけど、それなりに問題の多い必勝法でございます。もう、すべてボルダリングジムに私財を使えるなら、必勝法ではあると思います。

 

一番よいのは、このボルダリングジムpay-as-you-go作戦と少しは金融機関から借金をやりつつというハイブリッド作戦がよいと思います。その辺は自分なりに考えて、改良型の必勝法を開発してみてください。

 

ボルダリングジム経営 多少の借金も大切です

 

 

皆さん、こんにちは。

以前の動画で、ボルダリングジム経営の必勝法と題して動画を作りました。これは、借金は絶対に嫌!という人の極端なボルダリングジム経営のやり方でした。

 

それで、以前にですね、商工会議所の講習会で知り合った方から相談を受けることがありました。

 

詳しくは言えないんですけど、相談内容はこんな感じでした。

 

夫婦で、手作りケーキを作る個人事業をやっています。手作りケーキを旦那さんが自宅横の小さな工場で作って、奥さんが車で個人商店、お土産物屋さんなど20か所ほどに宅配してまわる。

 

宅配中に売上金も回収して回る感じ。

 

一応、黒字で利益は出ているとのことでした。しかし、奥さんの方針で、借金は全くやらない方針ということでした。やっぱり借金は怖いという感じでしたね。

 

とりあえず黒字は出ているのですが、ケーキを作る機械なども新しい機械を入れたいけど、そういうものを買うお金がない。ケーキを包んでいる包装紙なども、手で包んでいるけど包装をする専用の機械が欲しいとのこと。

 

そういう設備投資系のものは、基本的に日本政策金融公庫の融資から、支払うべきものなんですよね。融資でやらずに自分たちの貯金でやると、借金を背負うことは全くないのですが、手持ちの現金が減ります。

 

すごく儲かっていて、もう現金が余っているなら話は別で、現金買いして大丈夫です。しかし、普通の売上で、普通にちょっとの黒字で、その利益がちょっとだけ貯金として貯まっているとすると、結構大きなお金で機械なんかを現金買いすると、手持ちの資金が大きく減るんですよね。

 

オーナーさんはずっと、手持ち現金が足りなくなって苦労しないといけません。

 

それでですね、私は普通にそのケーキ屋さんのご夫婦に日本政策金融公庫から融資をしてもらうようにすすめました。

 

後日、会ったら普通に融資も通って、元気そうに仕事をしておられました。今まで、設備投資を自分の貯金から支払っていて、ずっと手持ちのお金がなかったのが、解消してよかったと言っておられました。

 

こういう設備投資に関しては、通常は融資でやっていったほうがよいと思います。普通に融資を申請すれば、普通に融資が下りるケースですから。

 

考え方としては、基本的には貯金して黒字を積み立てて設備を買うのですが、それを逆にする感じですね。先にお金を借りて設備を買って、後日、その設備を使って黒字を出してそれから借金を返していくということです。そして、借金を返し終わったら、その設備が残るという形ですね。

 

今まで相談を受けたケースで、借金を嫌がる方は女性に多い感じがしますね。それはどちらかというと女性の方が、借金を極度に嫌がる傾向がある気がします。とにかく、生理的に毛嫌いされる方もいらっしゃって、妻が借金を嫌がるから事業ができないという旦那さんとか何人も見てきました。

 

あまり偏った見方で、事業の融資を見ないことです。

 

あと、これも言っておきたいのですけども、別の相談を受けたケースで、妻が借金が嫌だと言うからボルダリングジム起業を諦めると旦那さんが言ってこられたケースです。まあ、そのケースは、当然のごとく話は流れました。ただですね、これだけは重要なんですけども事業性の融資を通すのはすさまじく難しくてですね、もう借金できた前提で奥さんが悲観的になっておられたのは、少々甘すぎるぞ!と思いましたね。

 

基本的に、信用力のあまりない個人事業主が簡単に数百万円の融資が通るほど事業は楽なものではありません。とにかく1回事業計画書を金融機関に出してから、融資の難しさを実感して欲しいと思いました。

 

まあ、そういうことをやることもなく、このケースは流れて正解だと思いましたけども、融資の書類を作ってもないのにお金が借りられている前提で話をされているのは、事業の厳しさを知らなさすぎです。

 

そんな感じで、ボルダリングジム起業するには、それなりに金融機関から融資をもらいつつ、うまくお金をまわしていくことが大切というお話でした。当然ながら借り過ぎにも注意は必要ですよ。

ボルダリングジム経営 地域の一番店を目指しましょう

皆さん、こんにちは。ボルダリングジム経営のお話です。

 

日ごろからこの全く登らない系のクライミングチャンネルをご視聴頂きありがとうございます。常連の方は気づいていらっしゃるかと思いますが、このチャンネルは毎日更新しております。もっと新ホールド作れよ!とかそういう声はあると思いますが、とりあえず更新は続けていきます。

 

というのがですね、私の考えていることとして、何かの分野で突出したものを作っていかないといけないです。例えばクライミングのYoutubeチャンネルの中で、ボルダリングジム起業者向けトップとかそんな感じ。それも、誰がどう考えても、その分野で「クライミング総研」だよね。と言ってもらえるようになりたい。

 

そうなるとですね、他のウェブサイトやYoutubeチャンネルよりも質や量がだいたい3倍になってくれば、嫌でもそう認められるようになってきます。なので、とにかく限られた分野で断トツの1位を取りにいくため、毎日懸命に更新しているわけです。

 

ここで質問なんですが、皆さん、「日本で一番高い山の名前は知っていますか?」

 

何を言い出すんだ、当たり前だろ、富士山だろ。

 

正解です。そんなの日本人の大部分は知っています。

 

では、「日本で2番目に高い山は?」と聞かれて知っている人は何人いるでしょうか?

 

私は元々大学の山岳部に入っていまして、日本で2番目の山は登ったことがあるんですね。南アルプスの北岳という山です。たぶん、これはほとんどの人が知らないでしょう。私みたいな登山マニアだったなら、知っている可能性もありますが、普通は知らない。私も大学山岳部に入って大学2年の時に南アルプス全山縦走というのをやらなかったら知ることもなかったと思います。

 

で、話は脱線しちゃいましたが、断トツで1番のものは誰でも知っているけども、2番目以下というのはないにも等しいです。誰も知りません。

 

これをボルダリングジム経営に当てはめますと、その地域の1番大きな店は知ってもらえているけども、2番目以下はほぼ知られてもいないのです。

 

その地域で一番大きなお店、一番流行っているボルダリングジム。そういうものを目指さないと基本的には、ないにも等しい認知度なんで、経営は常に苦しくなります。

 

さすがに今からボルダリングジム経営をはじめて、日本一にするとか基本的にほぼ無理です。しかし、手段はあります。

 

基本的には、地方のあまりボルダリングジムがない地域を狙うのが、定石でしょう。あまり経営的に強いボルダリングジムがない地域が狙い目です。

 

いきなり競争激戦区に打ってでるのは得策ではないです。あまりボルリングジムがなくて、そこにあるボルダリングジムもちょっと微妙だなと思うところが狙い目です。

 

それで、その地域に出店したのであれば、とにかくその地域の1番店を狙いにいくことですね。

 

広さ、売上高、1日の顧客数、クライミングシューズの品ぞろえ、Twitterの投稿回数、Youtubeチャンネル登録者数などなど、何でもよいですから、その地域の限られた分野でよいので1位をとっていくことですね。

 

それも1位というのも頭の差で1位じゃなくて、ぶっちぎりの1位をとってください。競馬で言えば、もう5馬身差、10馬身差みたいな。誰がみてもぶっちぎりという感じで圧倒しましょう。

 

とにかく、地域の中、ある分野の中でぶっちぎりの1位をとっていく。最初は1つの狭い範囲かもしれませんけども、「あのボルダリングジムに行けば、他の店には置いていないクライミングシューズの品ぞろえがぶっちぎりで多かった」とか、話題になると思います。

 

そういう印象付けが大きいですね。そういう断トツに多いもので、人はそのボルダリングジムを認知するようになっていきますから。

 

それでですね、いろいろ効率とかそういうものを求められる時代ですけども、能力ある人ならば質を求めてよいと思います。しかしですね、誰もが才能を持っているかといえば、そうでもないです。

 

あまり才能がなさそうな感じであれば、もう量に頼ったほうが結果は出やすいです。私なんかは才能にあまり恵まれているとは思っていないので、とにかく量で攻めて、結果的に質が上がるみたいな感じで考えています。

 

Youtubeの番組で作る内容とか1本1本はしょうもないようなネタなんですが、既に400本も動画を作ってしまっていて、それも毎日増えています。それで、たぶんこの先も3000本くらいは軽く動画を作るだろうなと思うわけです。

 

それで、さすがに400本も動画でしゃべっていきますと、それなりに話もうまくなっていきますし、内容もなんかちょっとずつ面白くなってきているのかなと思います。

 

そんな感じで、ボルダリングジムの地域1番店を狙うならば、何か上手く物量作戦で攻められるような分野をみつけて、その地域の限定された分野でぶっちぎりの1位を目指してください。と、自分もぼちぼち動画更新を頑張っていきます。

 

ボルダリングジム開業 起業後、失敗すると次がない

 

 

皆さん、こんにちは。

他の動画で、何度も言っていますが、繰り返しで申し訳ないです。私は、以前、ボルダリングジムを経営しておりました。4軒経営しておりましたが、すべて廃業して、今はボルダリングジムを経営しておりません。

 

とりあえず、起業したい方に伝えたいこととしてですね、これだけは伝えたいというのがボルダリングジムで起業します。ボルダリングジムを通常は日本政策金融公庫などから融資して作ります。それで、もし仮に失敗して倒産というか、廃業してしまいます。すると基本的には、融資に関しては個人保証をしているので、廃業したとしても個人で弁済する必要があります。そしてですね、ボルダリングジムを廃業した場合には、基本的には次がないということですね。

 

これは日本社会の問題点だと思うんですけども、一度起業して失敗した人に敗者復活のチャンスは与えられません。理由は比較的簡単でして、金融機関がお金を貸さないからですね。

 

一応、再チャレンジ融資みたいなものも制度としてはありますけども、だからといって簡単に融資がおりるわけでもないです。

 

過去の失敗経験があるから、次は上手くいくだろうと考えるかというとそうでもなくてですね、過去に廃業した事例があるとやっぱり金融機関としては慎重になりますよね。

 

長らく金融機関と接していますけども、金融機関というところはもう無茶苦茶なくらいに保守的です。もうびっくりするほど古い体質なんですよね。

 

例えばですね、先日、付き合いのある金融機関の人の名刺をみたら、なんとメールアドレスが載っていたんですよ。超びっくりして、聞いたら、「一応メールアドレスができました、だけど支店の代表PCに届くだけなんです」

って、もうスマホになって、若い人はLineだの何だので、既にPCメールすら使ったことがない人もいるというのに、未だに銀行だけは電話とFAXと郵便で仕事をしているんですよね。

 

どれだけ保守的なんだって話ですよね。もう、ガチガチの守り一辺倒なんです。

 

ただ、保守的だけど機械というかパソコンなんかは当然のごとく最近のものがありますし、システムそのものも古くはないです。しかし、個人用のメールアドレスなんかあって、外部に繋がるPCなんかがあった場合に、個人情報がちょっとでもコンピューターウイルスなんかで流出したらヤバいから、ほとんどのパソコンは外部のネットワークとは繋げていないことが多いです。

 

信用第一な銀行とすれば、当然の対応ですけどもね、顧客からすると不便なことも多いですね。何かの資料を送るのも、PCからプリントアウトして、FAXの送信票を書いて、FAX送信してみたいな感じ。手間がかかってしょうがないです。

 

基本的にはそんな感じで、銀行そのものがものすごく保守的なので、何か失敗した経験がある人に関してもポジティブに考えるはずはありません。

 

それで、これからボルダリングジムも次々に廃業していく時代なんですけども、自分の経営しているジムが廃業した場合に再チャレンジできるチャンスはほぼありません。なので、チャレンジの機会は1回だけなんです。失敗は許されないです。

 

いろいろ成功体験を書いた本は多いですけども、実際にはそういう本に書かれていないような失敗談は猛烈な数があると思います。私の場合なんかは、ちょっと特殊で、性格がちょっと変わっているってこともありますけども、ちょっと成功しかけたけどダメだったみたいな感じなんですね。ボルダリングジム4店舗までいって、ちょっと成功しかけていたから、なんか語れるところがあるけども、これ1店舗で、それも開業1年で閉店とかだったら恥ずかし過ぎて語りたくもないですもんね。

 

知らないところで、猛烈な数の失敗談と悲惨な経営者の末路があるということ。これは覚悟しないといけませんよね。そういう悲惨な経営者の末路に関しては全く表に出ることはないけども、精神を病んだとか、廃業がきっかけで離婚したとか、そういう話はもういっぱいあると思います。だけども表に出ないから一般的に知られることはないです。

 

なので、ボルダリングジムを開業させるなら、1回目でガツンと成功を掴む。そのためにはどんな努力も惜しまない。その覚悟が必要だと思います。

 

そういうお話でした。

ボルダリングジム開業後にはリフォームの資金が必要です

皆さま、こんにちは。

ボルダリングジムを開業希望者向けに情報を発信しております。

 

まず、ボルダリングジムを開業したいという方が考えておくべきことは、開業後には数年に一度、リフォームが必要になってきます。主にリフォームが必要となりやすい場所としては、壁の形状、マットなどです。

 

壁の形状に関しては、ボルダリングジムの流行りがありまして、ずっと前には傾斜がちょっとでも強い方がよい時代とか、三角形の小さなパネルで複雑な形状を作っていくのが流行った時代がありました。今では、そういう複雑な形状は影をひそめていて、どちらかというと大きな面にハリボテや巨大なホールドを取り付けるみたいなのがメジャーになっています。

 

マットについては、中のウレタンが経年劣化していきます。ウレタンの経年劣化は、利用者数が多いほど速くて、あと壁の傾斜が緩いと一部分だけ集中的に利用者が特定の場所に落ちるので傷みが早い傾向があります。

 

壁の傾斜が強いと、登っている利用者が落ちる場所が拡散するので、そんなに早く傷みません。傾斜が110度、100度とだんだん緩くなるごとに、落ちる部分が一定化していきますので、よく落ちる部分だけヘタってきます。

 

そして、一番ヘタり方が激しいのがスラブで、基本的にほぼ横一線に傷む部分が集中します。

 

あと、壁の配置が周囲から1点に落ちるような配置をしますと、その1か所だけ集中して早く傷むこともあります。

 

いろいろな要因があって、マットの傷みに関して一概には言えないのですが、早い店舗で2年程度、かなり長くもたせた店舗でも6~8年に一度はウレタンの入れ替えが必要です。これは通常、100万円近いお金がかかります。ジムの広さにもよりますし、ウレタンの工場からの距離も関連していきますけども、結構なお金がかかることを覚悟してください。

 

クライミングホールドに関しては、私は以前、ボルダリングジムを経営していて、廃業したのですが、個人事業の時代から使っていたホールドの何個かは13年経っても現役で使えていました。

 

なので、経年劣化という点からみればクライミングホールドは10年程度は使える場合がほとんどでしょう。中にはホールドチェンジ中に割れるものもありますが、ホールドを取り替える理由としては、ホールドの表面が磨かれてツルツルになってしまうと交換時期かなという感じです。

 

あと、クライミングホールドの流行りもあって、一時は「まぶしセット」といって、小さめなホールドでもよいから細かくたくさん取り付けていればOKという時期もありました。今は、ラインセットといってハリボテや巨大なクライミングホールドを1本ずつ課題を決めながら配置することが一般的になっております。

 

クライミングホールドに関しては、年に3~10回程度は購入しておりました。一気に買うよりも小出しに少しずつ買ったほうが常連さんは喜びます。

 

マット、壁なども1年に1回程度は取り替えていた店舗もありましたし、3~5年に一度、1か月ほどお休みして改装工事をおこなった店舗もありました。対応は色々ですが、数年に一度はまとまった資金が必要ということです。

 

そこで気になるのが、どこからお金を出すかですけども、これについては、考え方が2種類あります。

 

1つはですね、例えば開業時に日本政策金融公庫から1000万円を7年返済で借りていた場合、4年くらい経ちますと順調に返済が進んでいた場合には、だいたい600万円程度返済が進んでいることになります。こういう場合には、返済が順調で、それだけ順調だと黒字も出ているはずなので、再び300万円とかの融資を申請すればだいたい融資がおりるでしょう。

 

そんな感じで、だいたい返済期限、例えば7年返済なら半分の3年半くらい頑張って返済すれば、再びいくらかは借りる感じでいくことが多いです。この場合、設備資金なので単純な折り返し融資ではないのですけども、私がいろいろ融資を何度も受けてきた感じだと返済期限の半分まで順調に返済が進んでいると次に借りるのは比較的楽です。

 

しかし、この場合、この返し方で延々やっていますといっこうに借金が減らないということになります。これが結構心理的にしんどいです。

 

結構黒字があるならば、別途、黒字分をリフォームやクライミングホールドの資金としてとっておくこともあります。この場合は、普通の銀行の返済を進めながらになりますので超しんどいと思います。

 

こういうリフォーム資金の貯め方ができるなら、超優良なボルダリングジムだと思います。そういう感じですので、もし黒字が出てもなかなかオーナーさんは裕福にはなれない感じですけどもそんな感じでもボルダリングジムで起業したければ、ぜひ頑張ってみてください。