バランス系トレーニング

クライミング上達法 バランス系トレーニング方法について語った動画です。基本的には音声だけですので、聞き流してください。

 

 

 

クライミングとバランス系トレーニング

 

この頃よく見る課題の傾向なのですが、バランス系の課題というのがボルダリングのワールドカップなどで見られます。スラブに木製のハリボテがついていて、そのハリボテの上をぴょんぴょん跳ぶような動きですね。

 

ハリボテの上の乗り方もトリッキーで、また飛び跳ね方も変化をつけてあったりします。以前、15年前なんかには考えられないような動きでしたね。

 

そういえば、うちの2号店のオープニングコンペでセッターさんがふざけて、スラブの部分から6歩分かな、今流行っているようなホールドをぴょんぴょん跳ぶような動きを出題したんですよね。確かルート、といっても高さ8メートルの小さなリード壁で、グレードは5.12dかそれくらいでした。

 

核心はずっと上の方で、予選終わって、さあ決勝で盛り上がっていこう!そういう1本で、最初の6手がなんとバランス系、で、やっちゃったんですよ。

 

それがなんと、超実力者が3歩目でバランス崩して落ちてしまって、ちょっと悲惨な決勝になってしまいました。しかし、今、考えると15年くらい前のこの課題は結構時代を先取りしていたなと思ったりします。

 

あの頃は超斬新過ぎちゃって、いろいろお客さんにチクチク言われました。落ちた実力者さんからは不思議と恨み節がなかったです。潔かったのか、こういう課題の流れがくることを予知していたのか分かりませんけどね。

 

すみません、また話が脱線しましたが、この頃はバランス系のムーヴというのも結構出題されるんですよね。

 

バランスの練習で一番よいのはスラックラインです。

 

スラックラインが一押しです。スラックラインを張っているボルダリングジムも数軒はあるかと思います。自分でもアマゾンで3000円くらいから取り扱いがあります。実際のところはもう少し高いやつを買われるとよいと思います。ラチェットの作りとか安いやつはやっぱり作りとしてはかなりチープな感じではありますから。

 

何はともあれ、バランス系を鍛えたいならスラックラインをしましょう。公園の立木等に巻き付けて一人でコソ練もできます。たいていの場合は、子どもに取り囲まれて、子どものおもちゃになることも多いですけど。

 

まず、スラックラインに立つ練習10秒から。

 

右足10秒立って、左足10秒立ってと練習しましょう。

 

それができたら歩く。端から端まで。

 

さらにできたら往復で歩く。さらに3往復、5往復。後ろ歩き、ちょっとジャンプ、座ってみるみたいにやるべき課題はいろいろ出てきて大変面白いです。

 

スラックラインは絶対にクライミングと相性がよいです。不安定なラインの上に立てれば、バランス感覚は相当よくなります。足先ですっと立ち上がるムーヴもできるようになります。

 

あと、体幹が強くなりますので、ルーフの課題なんかで体の振られを止めるのも上手くなります。

 

そんな感じで、スラックラインは本当におすすめですので、ぜひクライミングの練習に取り入れましょう。