皆さん、こんにちは。
2020年4月17日にこの記事を書いております。
昨日の夕方、ニュースが入ってきてビックリしたのですが、新型コロナウイルスの緊急事態宣言が全国に拡大されるそうです。
私の住む宮崎県では感染者が17名で、この1週間ほど新しい感染者が発見されていないので比較的平穏でした。なので、緊急事態宣言といってもあまりピンときません。
ただ思うのは、1週間前とは違って明らかに人、車の行き来が増えたなあということです。先週は首都圏などで緊急事態宣言が出されたばかりだったので、警戒していたのですが、たった1週間でもう自粛に飽きてしまいます。公園でグラウンドゴルフをやっている感じでのんびりしたものです。
この感じだとゴールデンウィークでまた人が出歩いて感染拡大する可能性もあるから、先手を打って全国で緊急事態宣言を出したのかもしれません。
ボルダリングジムにとっては、この緊急事態宣言については死活問題です。
緊急融資や給付金など政府の補助もありますけども、休業が長く続けばボルダリングジムは倒産してしまいます。
もともとボルダリングジムは、脱サラして個人ではじめたみたいなところが多くて、零細事業者が多いです。休業で、収入がほぼ0になって、家賃、自分の生活費など固定費がかかり続けるのであれば、経営どころか普通の生活すら立ちいかなくなります。
私は以前、ボルダリングジムを経営していて、今は廃業しているのですが、以前にボルダリングジムを経営していた感覚から言うと、この緊急事態宣言が長引けば、8~9割くらいのボルダリングジムは廃業してしまうでしょう。
それくらい重要な問題です。しかし、解決策が全くありません。残念ながら、何か努力をしてなんとかなる問題でもなく、成り行きを見守るしかないです。
とりあえず、私が考えるボルダリングジム経営者の対処法は2つあります。
シンプルにいって、一つはひたすら借金しまくりでもよいので耐える方法、もう1つは残念だけどさっさと見切りをつけて廃業してしまうという方法です。
前者は誰でもすすめる方法ですけども、後者の廃業はあまり勧めてくれる人はいないと思いますが、でも実際には経営者を精神衰弱から救うよい方法だと私は思っています。そういうのを痛いほど私は経験しましたから、あえて早めの損切りも勧めます。
まず、前者の借金しまくりで、あとは休業して乗り切る方法ですが、もう多分、ほとんどのボルダリングジム経営者の方々はされていると思いますが、あえてもう一度言います。政府がやっている日本政策金融公庫や信用保証協会がやっている緊急融資を受ける方法です。
詳しいことは日本政策金融公庫や信用保証協会のホームページを見てください。さすがに、大きい規模のボルダリングジムについては、既に申し込みされていて、もう融資がおりているところもあるのではないかと思います。
緊急事態宣言が長引けば、他の産業でも倒産の危機がきているので追加の経済対策がされることが多いので、そういう補助を受けまくってなんとか新型コロナウイルスが収束するまで待ち続ける。
給付金などで現金が支給されることもあるかもしれませんが、普通は融資で借金ですので借金増えまくりになってしまいます。出ていくお金はほぼ減りませんので、預金通帳見るのも嫌になるくらいに毎月残高が減ってしまいます。しかし、耐えるしかないです。
次に説明するのが、もう損切りしてしまって、この新型コロナウイルスを機にボルダリングジムを畳んでしまうという方法です。
まず、この新型コロナウイルスの問題が出てくる前から、ジムの経営がギリギリか赤字だったみたいなところは、はっきり言って前者のひたすら耐える方法をとるよりも精神的に楽だと思います。
この新型コロナウイルスの問題が、とりあえず特効薬ができるとか季節的な要因でおさまってくれて、比較的早くといっても3か月先とかに収束したとします。しかし、日本の経済状態は以前よりは悪いわけで、以前ほどボルダリングジムが活況になる要素は少ないです。
新型コロナ以前も赤字傾向だったのに、収束してからすぐに黒字になるとは思えません。今、小規模事業者向けに給付金が検討されていますが、個人なら100万円、法人なら200万円の給付金が条件付きながら出る予定です。そういうものを活用して、ボルダリングジムを閉鎖するために資金を使うというのも方法としてはあるかなと思います。
この損切りをおすすめするのは、私のボルダリングジムを閉鎖した経験からですね、経営者さんの精神状態というか、新型コロナウイルスの問題が収束するまでは毎月のように固定費で銀行の預金通帳からお金が引かれていくんですよね。もう、毎月、毎月ですね。
だんだんお金が無くなっていく恐怖で、経営者の精神は蝕まれていきます。それも、ボルダリングジムの家賃というのは、普通の住宅なんかとは違って大きいですから、もう、それは恐怖ですよ。
恐怖で、経営者の精神がおかしくなっていく。そういうのは、もう今からある程度わかっているなら、そっちの方をケアしたほうがよいとも思います。
ひたすら耐えるのも作戦ならですね、さっさとあきらめてしまうのも作戦です。
確かにボルダリングジム経営中にできた借金とかの返済とか考えると、損切りもやりにくいですけども、でも休業して確実に借金が雪だるま式に増えて、経営者の精神が蝕まれていくよりかはよいですよね。
ボルダリングジムを畳めば、しばらくは自分の生活費だけ面倒みればなんとかなりますからね。ジム建物の家賃や固定費は、生活費に比べると何倍にもなりますから、そこを切っておくだけで経営者の心理的圧迫が少なくなります。
やはり毎月のように借金だけ膨らんでいけば、経営者の精神が壊れます。それが一番危ないかなと私は思うんですね。
ボルダリングジムの経営をやめたときに思ったのが、これから借金が増えなくなる、よかったなあと思いました。正直ほっとしたんですよね。
ひたすら悩んでいるボルダリングジムの経営者の方も、とにかく冷静になって考えてみることをおすすめします。