皆さん、こんにちは。
2020年4月22日にこの記事を書いております。
一時期よりは増加率が減ってきましたが、依然として新型コロナウイルスの感染拡大が続いております。緊急事態宣言が出されて2週間ほど経ちまして、一時期の爆発的な増え方ではなくなっておりますけども、感染者の数は増えているようです。
全国で緊急事態宣言が出されておりまして、ボルダリングジムで休業しているところも増えております。
なかなか新型コロナウイルスの収束が見通せません。不安を感じておられる経営者の方は多いかと思います。
何が一番不安かというと、どうなるか分からない状態というのが一番不安なんですね。このまま借金がかさんだ場合にどうなるんだろう?
そこに関して、以前から別の動画上で何度も言っていますが、私は以前ボルダリングジムを経営していて、4軒経営しておりましたが現在廃業しました。その経験を踏まえて、どのようになるのか解説していきたいと思います。
まずですね、現在、新型コロナウイルス対策で、緊急融資がおこなわれております。日本政策金融公庫や信用保証協会が緊急融資をしてくれています。その辺の融資の詳しいところは、ウェブや電話で関係各所に連絡して情報収集してください。なお、窓口は相当混雑していて、新型コロナウイルスに感染する危険性もありますので、いきなり窓口におしかけないほうがよいと思います。まず、書類を送って、あとは数週間待つしかないです。
それで、もう融資が通った方もいらっしゃるし、今から融資を受けようと検討されている方もいらっしゃると思います。
とりあえず、融資が受けられた場合ですね、この新型コロナウイルスの問題が現時点、2020年の5月6日で完全に収束してくれて、明日からばっちり営業できてお客さんがわんさかボルダリングジムにやってくる可能性はほぼないと思っています。
なので、現状ではボルダリングジムの経営が全国で再開できて、お客さんがたくさんジムにきて賑わいだすのは相当先かなと思います。
基本的には、前述の緊急融資は困っているところに融資しているので、きちんと期日通りに返済ができる可能性は薄いと思っていいです。貸している金融機関でも、そう考えていると思っていいです。
なので、緊急の新型コロナウイルス対策の融資が期日通りに返済できなかったからといって、無茶苦茶なペナルティがくることはないと思います。他の産業でも、だいたい同じ感じではないでしょうか。
しかしながらですね、金融円滑化法というのが以前にあって、一応、期日通りに返済ができなくてもいいけど、きちんと返せるのかどうか、金融機関は調べて、それを逐一、金融庁に報告しなさい。みたいなのがあったんですね。
基本的には、期日通りに返済ができなくても、ボルダリングジムの経営は普通にできると考えて結構だと思います。ぜんぜん、自己破産とかしなくてよいですし、あまり暗くなる必要はないです。
ただですね、私が一番問題があるなあと思うのはですね、経営の攻撃面が全くなくなるということですね。これが一番問題かなと思っています。
私の経験からいうとですね、期日通りに借金の返済ができなくて困るのは、「ここはチャンスだ!」と経営者が思っても、もう新たな借金ができなくなるので、攻撃的な経営は全くできなくなります。
例えば、コロナウイルスの問題が収束して、結構周りでボルダリングジムが閉店してしまって、昔は繁盛していたジムが何軒かなくなって空白地帯ができていたとします。それなりに経済活動が再開されて、コロナ復興みたいな感じでお客さんが増えてきて、この場所にジムを建てたらぼろ儲けと思ったとしましょう。
さっさと資金を融資してもらって、そこにジムを建てたら、むっちゃ儲かると思いますが、それはダメなんです。理由は簡単、リスケ中だから。
それだけの理由で、基本的に融資は断られてしまいます。確かにそう言われたらそうだけど、どんなにチャンスがあっても、とれる経営的な手段が野球でいう送りバントみたいなことしかできなくなります。
満塁で4番にまわってきて、ここで一発ホームラン狙いたいところで、作戦は送りバントだけみたいな。相手のエラーで稀に1点入ることがあっても逆転にはほど遠いです。こんなんじゃ勝てないですよね。
新型コロナウイルス収束後には、基本的にこんな勝てない経営をずっとやり続けなければならないということです。
あと、経営改善計画書みたいな書類を提出させられたり、経営者の報酬も金融機関から指図を受けます。経営者の報酬に関しては多すぎたらダメだし、逆に要らないからゼロにしてと言ったら、それもダメと断られました。
むしろ報酬ゼロの方が無駄に社会保険や税金の負担が減って、その方がよかったのですけどもそれも規則的にダメらしいです。
もうやれやれ、こんな感じのクソつまらない経営になるということです。自己破産とかそういうのはしなくて済みますが、後に延々と消化試合みたいなクソつまらないジム経営をやっていくことになります。
だいたいそんな感じです。
すごく頑張れば、再び元金の返済が進んできて、それなりに借金が減ってくれば、金融機関からあれこれ言われることは減ってくると思います。
きちんと借金が完済できる可能性としては、私が統計を持っているわけじゃないけど1割以下で、8割がずっとリスケのままでずるずるとゾンビ企業として低空飛行で生きていき、1割が力尽きて廃業か自己破産みたいな感じ。
あまりよいことはないですけども、まあこの緊急事態なので、生きていくためには借りられるだけ借金をしておくことをおすすめします。
なお、借りるところは前にも言った日本政策金融公庫や信用保証協会などきちんとした金融機関だけにしましょうね。闇金とかそういうのに手を出したら、人生が終わってしまうので、絶対ダメですよ。
ゾンビ企業のまま、地道にやっていって、ダラダラと仕事をやっていくのが好きなら、それはそれでよいと思います。経験を踏まえながら語ってみましたが、そんな感じです。
なお、リーマンショックのときに金融円滑化法みたいな救済する法律ができました。たぶん新型コロナウイルスに関して、そういう救済する法律ができる可能性があるとは思いますので、その辺の情勢も変わることはあると思います。ぜひ、最新の情報を集めて対処してくださいね。