娘が卓球を習っている。
それなりに上手くなって全国大会に出場できるまでになった。
既に、普通に試合すると娘には敵わない。
娘の戦型が、異質ラバーといって
ラケットのラバーの表面にイボイボがついたやつになっている。
通称、粒高ラバーというらしい。
このボールがイボイボに当たったときに
不思議な回転になって返球されるというもの。
時には回転が逆になって返るし、
時には相手の回転が残って変則回転になることもある。
時にはナックルボールで、ほぼ無回転ボールを出すこともできる。
結構、インチキ臭いラバーだけども
ルール的に認められていて卓球協会公認マークがついていたら
試合に堂々と出場できるらしい。
そんな変なラバーを使っている娘であるが
教える方も大変になった。
まず、そんな異質なラバーを使いこなせる人っていうのが
基本的に少ないのだ。
私も卓球部に入ったことないし、
粒高ラバーなんて知らなかった。
で、いろいろ先生やコーチも教えてくださるのだが
付きっ切りで教えてくれるわけでもない。
あとは完全に手探りなんだ。
いろいろなボールの当て方があり
回転の出方が変わる。
うーん、この良さが小6の娘には伝わらない。
いろいろと変な打ち方をすればするほど
イボイボのラバーは不思議な力を発揮する。
フラフラと揺れた球で
強打すると思った回転じゃなくて
相手が勝手にネットに引っかけてくれる。
卓球は、自分で得点しなくても
相手にミスさせても1得点なんだ。
とにかく、我慢して不思議な回転のボールで
相手を惑わす。
変なボールをたくさん打てるようになるには
それなりに順応性も必要。
あと、頭の柔らかさも必要だと感じる。
強打するだけが卓球ではない。
いかに相手にミスさせるかが重要。
つまり、相手に9点取られるけども
11点はなんとか取れるみたいな
卓球でもいいわけだ。
相手に9点取られてOK!
と考えながら
変なボールを出し続けて
相手を惑わせ、ミスを誘って
ずる賢く11点取るってのができるかどうか。
ただ、娘は強打したいタイプの子なので
その部分で今のところ異質ラバーに
順応が遅れている。
中級者相手だと
面白いように得点できるラバーだけども
上級者には回転の特性を見極められると
全く勝てないラバーでもある。
上級者だと1回ミスをしただけで
あっという間に打ち方を修正してくるんだ。
そして、上級者の後ろにいるコーチや監督さんも
相当有能なので、1セット取られても
恐ろしく正確にこっちの弱点を掴んで
修正してくる。
次のセットはこっちが次の手を打って
変化させねばならないのだが
次の手を出せる引き出しがないのだ。
そんなこんなで
上のレベルの人には全く勝てないうちの娘ではあるが
ぜひ粒高ラバーを使いこなして
上のレベルの人と互角にわたりあって欲しいと思う。
以上