猛練習で弱くなる

 昨日は娘の卓球クラブの練習日だった。

 

ここ3日間ほど、マシンで猛練習していたので、強くなっていると思っていたが逆だった。な、な、なんと弱くなっていたのだ。

 

格下の男の子に1セット取られて、勝負に勝つには勝っていたけど、ほぼ負けに等しい勝ちだった。

娘はショックを受けていた模様。

 

苦戦した原因として次のようなものが挙げられる

 

まず、マシントレーニングで相手の下回転のボールを上回転にして返す能力が飛躍的にアップした。なので、その技術を娘は多用するようになった。しかし、相手のことを考えずにボールを上回転で返していたらダメなんだ。

ドライブマン相手に上回転のボールを返せば、強打される。そんな単純なことなんだけど、小学生だとそんなことも分からないんだよね。相手が下回転のボールを出してきて、相手がドライブマンだったら、自分も下回転で返すのがセオリーだ。

 

卓球において、勝負に勝つためには自分が得意なことをするっていうスタイルよりも、相手が苦手なことをやり続けるってことのほうが重要なんだ。そこが分かっていないと勝てない。

 

今の娘の卓球は、ひたすら頑張って、下回転のボールを上回転に変換して、相手にチャンスボールをあげているに等しいのだ。

 

次に、自分のコートにきた相手の上回転のボールを、下回転できたボールと同じようなスイングで返してしまっている点だ。これだと相手の上回転ボールはラケットに当たった瞬間、上に上がろうとする力が働いていて、自分もボールを打ちあげようと下から持ち上げている。この2つの力が働けば、上の力が二重になるので、ホームランになって相手のコートに入らない。

 

正解は、上回転のボールを上回転で返すためには、上へあがる力を抑えるために水平にスイングして、かつやや下向きにラケットを角度調整して返すのだ。これを小学生が頭で考えるのが難しい。物理的なことだけども、上手くいかなかったときに1回1回、ミスした原因を考えなきゃいけないのだけども、それが小学生には難しい。

 

あとは、バックのボールの対応だ。娘は粒高ラバーなのだけども、これの扱いが難しく、回転をうまくコントロールできないと、ただ回転が甘いスピードのないチャンスボールを返してしまうことになるのだ。緩いボール、遅いボールでもよいから、回転がしっかりかかったボールか、逆にナックル系の無回転ボールだと相手のミスを誘える可能性がある。さすがに小学生に回転まで考えるのは無理かなあと思いつつも、その辺は次週までに修正した。

 

まあ、卓球は奥が深いよねー。