クライミングしやすい仕事
クライミングと相性の悪い仕事という記事を作りましたが、今度はクライミングと相性のよい仕事という記事も作りたいと思います。絶対にクライミングをやりたい!と思った若い方が参考にされたらよいと思います。
まず前提条件として、プロクライマーになるほど上手くない。っていうか、プロクライマーで生きていくには、さすがに才能に恵まれないといけません。クライミング一本で食っていける人というのは、日本に100人いるでしょうか?コンペの賞金稼ぎで食っていけるのは上位数名だけだと思われますから、相当厳しい世界です。
次にボルダリングジム経営、ルートセッター、ボルダリングジム建てなどの仕事の人を知っていますが、実際のところ私の知っている人でそういうクライミングに近い仕事を選んだ人でガチでクライミングをやれている人は実際のところ少数派です。
途中でクライミングに飽きて、ゴルフやっています、旅行に行っています、自転車に凝っていますみたいな人のほうが多いです。だって、仕事でクライミングやって、プライベートでもクライミングっていうのはとても息苦しいです。気分転換にならないですよ、本当に。
なので、私はクライミングが好きで一生趣味でいきたいならクライミング以外のことを職にするというほうがお薦めです。
もう、趣味はクライミングでとても好きだから一生やりたい。だから、ちょっと嫌な仕事を頑張る!みたいな感じのほうが長続きすると私は思うのです。
と、前置きが長くなりましたが、私がボルダリングジム経営する中で一番、クライミングと相性がよさそうだと思った仕事第1位は次の通りです。
第1位 消防士
消防士さんは、クライミング仲間に消防士の人がいました。24時間勤務で、丸1日仕事したら、基本的に8時間×3で3日分働く計算になるということで、余暇は十分あります。ちょっと田舎の方の消防士さんだと夜中に出動がないと仮眠も可能とのことで、夜勤明けでも全然登れます。
消防士さんというのは体力仕事なので、日ごろから体を動かすということについて、上司からの評価もよいとのことです。パチンコにハマる隊員が多い中で、クライミングやっていますというのは微妙に評価が高いとのこと。
あと、若手の人は、消防の競技会みたいなのがあって、ロープワークとかもあるので、クライミングと若干関連性もあって、クライミングはむしろ奨励されるみたいなことをおっしゃっていました。ちなみに友人経由の話なので、どこまで本当かは分かりませんけども、少なくとも普通の会社員よりも相性はよいと思います。
第2位 地方公務員
地方の役場勤務の人は、結構クライミング向きだと思います。市役所、県庁そんな感じのところにお勤めの方は、休みもちゃんとありますし、給料も比較的高めですからクライミングと相性がよいと思います。ただ部署が3年~5年おきに変わるみたいで、超絶忙しい部署に配属されるとクライミングができる時間が一気に減るみたいな感じはありましたが、それでも中小零細企業の方に比べると登る時間は多そうなイメージです。
クライミング全般に言えますが、趣味を活かしたいなら、時間とお金が必要になります。この両方がバランスよくという職業が意外と日本には少ないのです。時間は多くあるけど給料少ない仕事、給料は超絶高いけど時間はほぼない仕事も多くあります。ほどほどに暇があって、きちんと給料、ボーナスが支給されているようなお仕事が私の住む地方には少ない現状もありました。なので、学生さんはその辺も見極めながら職業を選ばれた方がよいでしょうね。
第3位 看護師
ここでランクインしたのがなんと看護師さん。たまたま知り合いに看護師クライマーが多かったこともありますが、結構体力重視のお仕事ですので、クライマーは多いと思われます。男性も女性も看護師クライマーは知っています。
夜勤があるようなお仕事ですと、夜勤明けでガツガツ登る人を知っています。夜勤明けでそのまま朝から寝ると超絶に後日疲れるそうで、夜勤の後に岩場で登って、岩場でちょい仮眠しながら、さらに登る!で、夜まで粘ってからきちんと寝るみたいなリズムがよいと友人は申しておりました。傍からみるとすっげー体力です。
前述の消防士さんの夜勤とは違って、仮眠する暇はほぼないということです。1~2時間仮眠できたらよいほうで、たいていはちょっと寝たらナースコールで起こされるとのこと。皆さん、超体力があります。
なお、看護師さんでクライミングやりたいから仕事を辞めて、総合病院から肛門科の個人病院に転職した方を知っています。夜勤、残業がないところを探したら肛門科になってけど、どこも人手不足だから趣味優先でも雇ってくれる!とのことでした。
他には、不動産業の方。お金持ちな割にはすっげー暇そうでした。詳しいことは分からないけど、賃貸アパートを親(社長)が多数保有されているそうで、お金持ちっぽい感じでした。
お金と余暇のバランスが超重要でございまして、その辺を考慮されて若い方は仕事を選んでみられてはどうでしょうか?