クライミングシューズを選ぶ

クライミング上達法 クライミングシューズの選び方を語った動画です。基本的に音声だけですので、聞き流しでどうぞ。

 

 

 

 

フリークライミング、ボルダリングの道具で唯一、成果を左右するものがクライミングシューズではないでしょうか。クライミングシューズが秀逸だったから、いつも登れなかった課題やルートが登れた!ということは聞きますが、チョークバッグを新しくしたら登れるグレードが上がったとか聞いたことがないです。まあ、チョークバッグを新しくしたら、モチベーションが上がって登れるようになったとかはあるのでしょうけども、クライミングシューズほど性能で成果を左右するほどはないと思います。

 

まず最初に、クライミング初心者の方で、未だにボルダリングジムのレンタルシューズを使っている人は、まずマイシューズを買いましょう。

 

レンタルシューズ代が無料のジムもあるらしくて、そういうところだとなかなかマイシューズを買わない人もいらっしゃるようです。

 

ちょっとボルダリングジムの経営をしていたので裏話をしますと、レンタルシューズというのは、実はレンタル専用のクライミングシューズが売られているのです。メーカーからレンタル専用シューズというのがあって、それが何を優先しているか知っていますか?

 

レンタル専用シューズが最も気をつかっている部分は、ゴムのすり減りにくさだったりします。履く人が登れるかどうかじゃなくて、管理するボルダリングジムが長くレンタルシューズを使用して利益を上げられることが第一目標だったりします。

 

そんなレンタルシューズだけを履いて上手くなることはないので、まずマイシューズを買いましょう。

 

では、クライミングシューズを買う際に考えることはなんでしょうか?

 

現在は、たくさんのクライミングシューズが売られています。昔は、ファイブテン、スポルティバ、イボルブと3~5社くらいしかありませんでした。今では10社以上はクライミングシューズに参入していて、デザイン、色もたくさんあります。

 

まず、大まかに2種類に分けましょう。つま先が曲がっているダウントウ、というタイプ。あの補足ですが、時々ダウントゥという人がいますが、あれは明らかな発音の間違いです。英語でtoeでトーなんです。バレイにトウシューズがありますが、あれはトーシューズであってトゥシューズではないはずです。と、変なところで熱くなっちゃいましたが、絶対ダウントゥという表現はおかしいと思うので、すみません。

 

話がそれちゃいましたが、ダウントウしているシューズというのは基本的に上級者向けです。基本的にダウントウしてつま先が強引に曲がっているのは、傾斜の強い壁で足先がホールドに自動的に引っかかって足先に力が入る利点があるからですが、初心者でそこまで傾斜の強い壁にとりつくことは少ないです。

 

何よりダウントウのシューズは初心者には痛すぎます。履くのが大変なシューズはクライミングするモチベーションまで奪ってしまいます。

 

なので、最初はストレートに曲がっていない素直なシューズを買いましょう。

 

あと、サイズですが、結論から申しますと、最初は大きめでよいと思います。うーーん、ここは賛否両論あろうかと思いますが、初心者でいきなりキツキツのクライミングシューズはしんどいと思うのですよね。

 

なので、私のおすすめとしては、クライミングジム併設のショップなどで、初心者向けの真っ直ぐ素直なシューズを店員さんに持ってきてもらいます。とりあえず、自分で入るまで小さなシューズをチャレンジします。

 

例えば自分が26.5cmだったら、まずはUS10か9.5あたりから試し履きします。

 

たぶん余裕で履けると思います。9.5を9にしてちょっときついくらい。8.5までくると結構きつい。8にすると相当しんどい。

 

7.5で、もう限界!

 

7で足が折れそうになって履けない。

 

というところで、2サイズくらいダウンしてUS8かUS8.5あたりが最適かなという形になります。

 

なお、モノによっては相当皮が伸びてきてゆるゆるになったりもします。あまり縦方向には伸びない構造にクライミングシューズはなっておりますが、横方向はどのシューズでもちょっとは伸びる感じです。

 

とりあえず、クライミングシューズそのものは消耗品なので、週2回の練習を1年続ければ確実にシューズに穴があいて使えなくなります。

 

なので、1足目はちょっと緩くなってしまうくらいがちょうどよいと私は思っています。

 

時々お見受けするのですが、最初から頑張りすぎて小さすぎるシューズを買ってしまう方。そして、そのシューズがきつすぎてクライミングそのものも嫌になってしまうかたも多くいらっしゃいます。なるべくストレスがあるほど最初から頑張ってきついシューズでなくてもよいと思います。

 

あとシューズの締め方が、ベルクロ、紐、スリッパタイプと3種類あります。その辺は好みで決めて頂ければと思います。なお、紐タイプはボルダリングジムで着脱がすごく面倒という理由であまり履く人はいないです。ベルクロがやはり便利かなと思います。

 

他には、色、デザインなどの好みで決めて頂いてよいかと思います。

 

以前は1種類のシューズには1つの色で固定でしたが、1つのシューズで3色展開、5色展開とかやっているシューズもあります。その辺も完全に好みで決めて頂ければと思います。

 

と、初心者向けの一般論でございました。

 

それなりに適正なシューズを履いて、1グレード上の実力を手にしましょう!