クライミング上達法でサプリメントについて語った動画です。基本的には音声だけですので、聞き流してください。
フリークライミング、ボルダリングの上達を志すうえでサプリメントを摂取するかどうかは結構意見が分かれる問題です。クライマーがよく飲んでいるサプリメントとしては、アミノ酸、プロテイン、マルチビタミンなどでしょうか。それらをたくさん摂取される方もいらっしゃる一方で、全く飲まなくてもクライミングが上手い方もいらっしゃいます。本当にこの辺は考え方で分かれると思います。
私は、基本的にはサプリメント肯定派です。クライミングをしているときは結構たくさんのサプリメントを飲んでいました。
この辺はスポーツ医学的な知識も必要ですから、私なんかが多くを語れるような分野ではありません。もっと専門家の方に意見を求めた方がよいです。
一般論としてクライマーがサプリメントを摂取する理由としては、トレーニングして筋力をつけたいが体重をむやみに増やせないという問題があるからだろうと思います。
例えば、2人の人がいたとします。
体重50キロで80kgのバーベルを持ち上げられるAさん。
もう一人は体重100キロで100㎏のバーベルを持てるBさん。
やっているスポーツがバーベル持ち上げ競争なら、Bさんが優位です。しかし、クライミングで成果を出せるのはAさんだと思います。これはクライマーなら誰でもイメージできる例だと思います。
クライミングというスポーツが体重あたりの筋力だと分かります。
体の筋力がついても、体重が増えると能力が発揮しにくいのです。
野球だと身長190cm、体重100kgで筋肉ムキムキの外国人ホームランバッターがいたりしますが、クライミングの世界ですとそういうトップクライマーはまず見当たりません。男性のクライマーでも、日本人だと体重50キロ台だと思います。
だいたい日本人の男性のトップクライマーで50㎏台で普通、60kg台だと結構体重あるなあみたいな印象でした。外国人の場合だともう少し体重あると思います。基本的にクライミングは重力に逆らうスポーツなので、体重はないほうが有利です。
そういうことで、体重をつけないこととサプリメントの関係なのですが、練習後に筋力などをアップさせるために食事をとります。しかし、十分な食事をとってしまうと、筋力アップに必要な食物を並べるとすさまじい量になってしまいます。どうしても肉、魚、野菜などには、人間の肉にはなりにくい不純物というか無駄な部分も多く混じってしまい、それが量を増大させるです。
サプリメントで普通の食事では、補えない栄養分などを補給するようにして、体重アップさせずに栄養分を補いましょう。
飲む時間は、私の場合は、練習後と寝る前でした。しかし、それで正解かどうかは分かりません。運動学、生理学みたいなものは日進月歩で進化しておりますので、最新の情報を仕入れて効率のよいサプリの飲み方を研究してください。
私が飲んでいたのは、アミノ酸とグルコサミンでした。今はグルコサミンって意味ないって言われているっぽいです。
グルコサミンはおじいちゃん、おばあちゃんの膝の軟骨に効くって言われていたやつです。私も指の軟骨に効くと思って、グルコサミン大量摂取していました。
で、結構効いていた気はしていました。めっちゃカチ強かった時代がありましたし、指をパキったことないですし。
って、あれは嘘だったってこと。プラセボ効果ってやつだったのでしょうか?薬の業界ではきちんと立証されている薬の効果で、その人が効くと信じれば小麦粉飲ませても、薬が効いた気になって、能力が発揮されみたいなやつです。
それは、よいとして、サプリメントですが、初期は近所のスポーツ店で売っているようなココア味やストロベリー味のおいしいプロテインっぽいのを飲んでいました。しかし、あれはあまり効かないです。砂糖みたいな混ぜ物も多くて、体重アップにもつながりやすいと教わったのでやめました。
先輩のクライマーにどんどん習って、個人輸入したりしました。できるだけ、クソまずいのが効くみたいで、アミノ酸のとっても苦いやつとかそういうのを飲んでいました。クライマー仲間でまずいサプリ合戦というかまずいの飲んでいる自慢とか普通にありましたよ。
そんなこんなで、変な話になっちゃいましたが、最後に一つだけ注意点です。
サプリの飲みすぎには気をつけましょう。とあるプロクライマーなんか、どれだけ飲んでるの?ってぐらい、種々のサプリメントを摂取していました。スポンサードまでされていたらしくてサプリ飲み放題ってのもあったと思いましたが、これはちょっと危険だなと思いました。
さすがにサプリメントの大量摂取は、内臓に負担をかけます。何事もほどほどに、そして病気にならないように摂取していただきますようお願い致します。