↑プラトーに当たったときの対処法について語った動画です。基本的には音声だけですので、聞き流してください。
ボルダリング、フリークライミングの練習をしておりますと、実力の平たん部「プラトー」と呼ばれるものにぶち当たることがあります。
このプラトーは、実力が伸びなくなる時期のことです。
例えば、ボルダリングをはじめた時、毎月のように練習するたびに登れるグレード、登れる課題が上がっていくはずです。8級から始めたひとが8級、7級、6級、5級、4級と毎月のように登れる実力が練習量に比例するように伸びるでしょう。
しかし、人にもよりますが半年から1年経ってくると、それまで順調に伸びていたグレードがぱたりと伸びなくなります。
毎月のように伸びていた最高グレードが3級のまま、2か月経っても、3か月経っても同じまま。長い人だと1年近くも同じグレードのままという人もいます。この実力の平たん部がプラトーです。
だいたいの人はプラトーにぶつかります。このプラトーは、ある程度論理的に説明ができます。
まずウエイトトレーニングでベンチプレスを例にとります。
30Kgのオモリでベンチプレスをしていた人が実力をつけて、40㎏のオモリを持ち上げられるようになり、50㎏のオモリを持てるようになるとそれだけ筋肉が増強したということになります。
クライミングの場合、懸垂の運動に例えると、体重60㎏の人が懸垂3回しかできなかったのに対し、練習を頑張ったとして懸垂が9回できるようになったとして、ベンチプレスと同じような筋肉の強化になったでしょうか?少しそれは違うわけです。
クライミングが自分の体をオモリとしてやる筋トレと考えたときに、その体を持ち上げる回数が増えたら、持久力等がアップしただけで筋肉が飛躍的に強化されたわけでない場合も多いのです。
ほぼほぼ同じ体重の人がクライミングの練習ばかりをやり続けても、実際のところは筋肉等が強化されておらず、練習量の割には実力がアップしないことが普通に起こり得るのです。これがプラトーの原因です。
プラトーから脱するには、適切にトレーニングの質を変えないといけません。場合によってはボルダリングで課題を登るだけではなく、新しい練習を取り入れる必要があります。その辺を踏まえて、プラトーに当たっているのであれば、練習を上手く切り替えることでプラトーを脱することができます。いろいろ自分のクライミングの練習を反省して、練習方法を模索してみましょう。