指皮のケアについて語った動画です。基本的には音声だけですので、聞き流しでお願いします。
まだクライミングをはじめたばかりの初心者さんはあまり想像ができないと思いますが、クライミングをある程度ガチでやっていると必ず直面するのが「指皮」問題です。たぶん初めて聞いた人も多いと思います。ある程度、ガチでボルダリング、フリークライミングに取り組んでいる人にとっては、何を今さらという感じのことだろうと思います。どちらかというと今は初心者だけど今からガチでクライミングと向き合いたい人に念のために語っておきたいのです。
指皮問題とは、えーーっとこれは正式名称じゃないと思いますけど、うちの仲間内では「指皮」、「指皮」って呼んでいました。「指皮足りねぇ」、「指皮すり減ってマジでヤバイ」みたいな使い方をしていました。
初心者さんは何言ってんだか、って用語なんですけど、週3回くらい、真面目にクライミングに取り組んでいると起こってくる問題です。
例えば週3回、クライミングに取り組んでいるとします。火曜日、木曜日はボルダリングジムでトレーニング、日曜日は晴れたら外の岩場みたいな。結構、ありがちなガチ系のクライマーはだいたいそんな感じでクライミングに取り組んでいますよね。
そうすると火曜日に登ると、手の皮がすり減ります。1日おいて、木曜日もトレーニングするわけですが、指の皮、手のひらの皮がどんどん角質化して硬くなってきます。さらに2日おいて、日曜日も外の岩場で登るとさらに指の皮は角質化してきますが、一方で自然の岩のザラザラのフリクションで削られて、表面がごっそりなくなります。
数日おきますと、その指皮が再生してもっと硬く、もっとゴアゴアになってきます。
今、1月なのですが、今頃がとても指の皮によろしくなくて、最終的に角質化しまくった部分に亀裂が入って裂ける場合があります。
超痛いです。血が吹き出ます。
テーピング等で巻いて止血します。なかなか深く指の皮が裂けてしまいます。クライマーたるもの、ちょっとの切り傷くらいでやめたりはしませんので、さらに登ったりします。するとどんどん傷口大きくなって、なかなか治りません。
寒さもあって、表面が裂けやすくなりますし、角質化して指の皮が分厚くなりすぎると裂け目が大きくなる傾向もあります。
あと、だんだん指の皮が足の裏のようにゴワゴワになって、感覚も鈍ってきたりします。非常に厄介です。
人によっては、分厚くなりすぎた指の皮を紙やすりなどで削り落とします。ちなみに私も紙やすりを買ってきて、しょっちゅう削っていましたね。ジムの外のベンチに座って、エナジー系のドリンク飲みながら、友達と話して、しゃかしゃかと紙やすりで指の皮を削るのが日課みたいになります。もう完全に変な世界です。
紙やすりで指皮を削ったあとは、専用の指皮保湿クリームを塗るみたいな感じです。
そんなこんなで、週3回くらいやっているクライマーにとって、指皮というのは非常に大切です。
指皮が削れて大変なときも外の岩場ではあるけど、分厚すぎる指皮は繊細な指先間隔を奪います。どっちもかなり大変で、指皮が厚すぎれば紙やすりなどで削る必要があります。
なお、紙やすりについては、キメの細かさに個人差がありまして、240番とかすごく細かいものが好みの人がいれば、120番とか粗目が好みの人もいます。他には爪とぎ用のやすりを使っている人とかいろいろいました。自分の好みのものを使ってください。