クライミングコラム 目標設定が大切を解説した動画です。音声主体ですので聞き流しでどうぞ。
ボルダリングをはじめられた方、伸び悩んでいる方で意外とやっていないのが目標を決めるということです。フリークライミング、ボルダリングというスポーツは目標がとにかく大切です。
クライミングというスポーツは、どのような目標を立てたかでその後のトレーニング方法も全く異なるという他のスポーツにはない不思議な特性があります。コンペで上位を目指すのか、自然の岩場で登りたいのか?などで練習のやり方もガラッと変わります。とにかく最初に目標を立てましょう。
これから目標を立てますが、とりあえず目標を具体的にして、整理しやすくするためにできれば紙に書いた方がよいです。頭の中で整理してもよいのですが、すぐに忘れてしまうし、紙に書くことで目標はより具体的に、そして実現の可能性を秘めてきます。
まず、長期的な目標、中期的な目標、短期的な目標を立てます。
長期的な目標は今後3~10年程度先のことを見込んで計画を立てます。5年後に5.13台のルートを登りたい。5年後にはヨセミテの長大なルートに挑む。10年後には三段の課題を登る。コンペで日本のランキング10位以内に入る。8年後のオリンピック日本代表になる!みたいな感じでよいでしょう。
とりあえず、めちゃくちゃな目標でもいいんじゃないかなと思います。今のところ実現性がゼロでもよいです。長期的な目標ですから。
あと、何年後までにどれだけの目標を設定するか。それで、目標が具体的になってきます。いつか目標を達成したい!というのと、5年後までにこういう具体的な目標を達成したい!というのでは期限を区切った目標のほうが具体的です。
長期的な目標を決めたら、ではそれに向けて中期的な目標、つまりその長期的な目標達成するためには、どの時期にどういう課題をクリアしないといけないかが分かってきます。例えば8年後のオリンピックの日本代表になりたいのに、4年後に世界的な大会に出場していなかったらどうしようもないです。
長期的な目標があるから、それに付属して中期的な目標ができ、そして今年にクリアしないといけない目標も設定できるでしょう。
自然の岩場中心で組んでいくのであれば、経験も必要ですから、平日はボルダリングジムで登り込み、週末は外の岩場に行くような感じになるかと思います。
コンペ中心でいくのであれば、外の岩場に行くよりも、コンペの場数を増やすことが重要になってくるかもしれません。2か月に1回程度は出場するコンペを決めてエントリーして、特訓するような感じのことも必要でしょう。
漠然と登れたらいいなあ的なことでは、フリークライミング、ボルダリングは続かない競技であります。練習はただ楽しいだけでもない面が多くあります。登れなくて悔しいだけという時期も多いです。
しかし、それを乗り越えるためには、強い意志が必要です。それらの強い意志を持つには、自分なりにこういう風に登れるようになりたい!という目標が大切だと思います。
もし、今、目標を紙に書かれたら、それをスマホで撮ってどこか大切に保管しておきましょう。その目標が叶うまでクライミングをやり続けることが一番大切だと思います。ぜひ、チャレンジしてみましょう。